ちゃおチャオブログ

日々の連続

12.4(日・晴れ)鳥インフル、殺処分の大いなる無駄。SDGsにも反する?



 

今年も又各地で鳥インフルが発生し、大量の鶏が殺処分されている。一度に5万羽、10万羽の鶏が殺処分され、鶏卵業者だけでは対応できず、自衛隊の応援まで要請している。その範囲も広範で、周囲5キロ以内とか、10キロ以内とか、そこに飼育されている鶏全羽が対象だ。詳しい数字は分からないが、今年になって、既に100万羽以上が殺されているだろう。

 

鳥インフルは人には移らないと言われている。インフルエンザだから、人の風邪と同じように、肺で増殖し、増悪するのだろう。人の肺と鳥の肺の構造の違いは分からないが、鳥同士は同じ構造をしているので、鳥同士は種類が違っても伝染する感染伝染する。素人考えで、鳥は空を飛ぶので、その肺構造は人よりも緻密で、性能が良いのだろう。この鳥インフルは性能の良い鳥の肺を狙い撃ちにして、伝播しているのだろうか。

 

日本の学者はそうした鳥から人への伝播をしないこと、鳥インフルで死んだ鶏肉を食べても、人体には直接影響しないこと、鶏舎で数羽感染しただけで、その周囲の全ての鶏舎数万羽を一度に殺処分しなければならない、等々の素人でも理解可能な解説、説明をしてくれない。ただ単に、周辺の鶏を全て殺して、蔓延しないように、予防策を言い続けるだけだ。又ニュースもそれしか報道していない。自分はこうした殺処分は不要で、無駄で、大いに間違っていると考える。

 

何故なら、今この時点で数百万羽、数千万羽の鳥が日本の空を飛んでいる。その中にはインフルに罹った鳥もいるだろうし、もしもその鳥インフルの感染力が強ければ、日本に住んでいる自然界の鳥は全て感染するだろう。その殺傷力が強ければ、日本の空から鳥は消えてしまっている筈だ。だが、自然界に住んでいる鳥は、時々林の中で死んでいる鳥が発見されるが、バタバタ死ぬようなことはない。多分感染しても殺傷力は弱いのだろう。人のインフルも、風邪を引くことはあるが、それが直死に至る猛毒性はない。薬を飲んだり、安静にしたりして、大半の人は快癒するのだ。鳥の世界に蔓延している鳥インフルも鳥の世界ではその程度のものだろう。

 

そうした感染した自然界の鳥が鶏舎に入り込んで、鶏を感染させているようだが、自然界の鳥の行動を観察すれば、鶏舎の鶏が感染したとしても、それ程驚くことは無い。その感染した鶏を隔離し、他の健康な鶏に伝染しないように、経過観察を怠らず、注意深く養鶏すれば済むはずだが、この日本の、厚生省、農水省の対応はどうしたものか。全く、怖いものには触らぬ神に祟りなし、の対応だ。幼児的で、科学的でなく、日本の学者とそれに振り回される素人集団の役所の幼稚さには呆れて物も言えない。

 

健康な鶏を大々的に殺処分すれば、当然ながら、その周辺からは鳥インフルは発生しないだろう。そこには伝染すべき鶏が存在していないからである。自分が厚労省の責任者なら、こうする。世論の動向とか、万が一の蔓延危険性を考え、周辺鶏舎の鶏全てを殺処分を迫られたとしても、健康な鶏は処分するのではなく、鶏肉に加工し、缶詰などにして長期保存を考えるか、海外への食糧支援として無償援助すべきだ。限りある地球資源、羹に懲りてなますを吹くような幼稚な真似をしてはならないのだ。