ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国観音霊場巡り(42)第1回西国霊場巡りを了えて。

一時雲の中に入ったが、又陸地が見えてきた。大きな町だ。シートベルト着用のアナウンスの後だから、もう東京だ。

 

飛行コースが変わり、東京上空も飛べるようになった。

 

晴れていたら、東京下町もはっきり見えるのだが・・。

 

いつも思うが、東京は広大な都市だ。

 

 

3泊4日の旅を終え、関空から羽田に向かうJAL便は、名古屋上空の駅前高層ビルのジオラマを通り過ぎると、雲の上に上がって下界の景色は消えてしまった。が、ここから先の飛行時間はもう30分程度だ。間もなくベルトサインが点灯する。少しばかり旅を反芻しよう。去年中に四国霊場八十八ケ寺を巡礼し、最後の高野山お礼参りも済ませた。もう一度四国を巡礼することも考えたが、去年運転免許証を返納し、レンタカーを借りることが出来なくなった。過疎地が多く、寺間の距離も長い四国霊場を車無しで回ることは困難だ。そこで浮かんだのは西国霊場巡りだ。去年熊野三山の巡拝の際、青岸渡寺紀三井寺の2ケ寺に参拝したが、それは西国観音霊場の一番と二番札所だった。そうだ、次の目標は西国霊場巡りにしよう。

 

西国二十四ケ寺の内、京都奈良には凡そ半数のお寺が集中している。取り敢えずは京都を中心に回ってみようと、今回京都にやってきた。3泊四日で、当初はもっと多くのお寺を回れるかと思っていたが、足腰の弱りは想定以上だった。まあ、そもそもの計画は半分観光を兼ねての巡礼で、ツアーのように、脇目も振らず寺から寺へのバス移動で、1日5寺6寺を慌ただしく回るものではなかった。足が弱ったとは言え、極力自身の足で回ることを心掛け、1000年前の花山法皇の時代の困難さを想った。ゆっくりズム。慌てて急いでどこへ行く、と言ったのんびり巡礼を予定した。

 

二十四ケ寺。ツアーだったら三日か四日の行程で全寺を回るだろう。時間と費用の問題。費用を抑える為には時間は掛けられない。当方4日間で僅かに4ケ寺。これではツアーにならない。でもそれで良いと思った。身体の衰えた老齢者。若い人の2倍3倍の時間を掛けて回ればよい。たかが24カ所、4回、5回に分けてやって来れば、その内満願なるだろう。それに、今回巡礼した清水寺にしても六角堂にしても過去に参拝している。24ケ寺のかなりの寺、多分、半分程にはなるだろうか、一度は参拝している。身体が動かなくなったら、諦めればよい。義務ではないのだ。

 

それとお金の問題もある。年金生活者で収入も限られている。身体よりも先に財布の方が空になってしまうか・・。それやこれや考えている内にシートベルトのアナウンスがあり、機は着陸態勢に入った。兎も角、今回は第1回目の巡礼は終了した。この先後何回続けられるか・・。足腰と財布と寿命の勝負だ。  

                              了    

 

間も無く着陸だ。 


しんどい旅だったが、取り敢えずは1回目の巡礼は無事に終わった。


さて、後何回続けられるか・・。