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機はこれから宮古島に向かって、滑走路に向かう。
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コロナ禍で空港は空いているのか、定刻よりも少し早目に滑走路に向かう。
ああ、スターフライヤーの飛行機も止まっている。黒が主体で格好良い。
羽田空港が拡張され、今では滑走路からでも海ホタルが見えるようになった。
最近は地方空港も建て替えや整備が進んで殆どの空港では出発ゲートからそのままブリッジを歩いて飛行機に乗るのだが、羽田では、行き先によっては時々今日のようにゲートからはバスで移動し、タラップを上って乗機することがある。ここ1-2年でも数回経験している。羽田での発着便数が増加してブリッジが間に合わないのかも知れない。今日ははポケモン機というキャラクター機で、バスで機体の直ぐ下まで運ばれ、お陰で間近で写真を撮ることもできたが、足の萎えた人には、このタラップを上がるのは一苦労だ。
漸くタラップを上って機内に入ると、左右三列三列の客席はほぼ満席の状態で、合計180人は運べると思われる機内も長らく待機することもなく、スムーズに滑走路に向かった。天気は快晴とは言えないが、雨にもならず、まずまずだ。富士山の見える側に席を取ったので、ラッキーだったら雪の富士を見れるかも知れない。
滑走路の遥か先に海ホタルが小さく見え、そのまま川崎上空に向かって機は飛び立つ。チラと羽田沖、川崎沖が見えたが、直ぐに雲の中に入り込み、雲上飛行となった。伊豆半島上空を飛んでいるのか、右手に小さく富士山が雲の上に顔を出していて、いつもの迫力はない。雪山は厚い白雲の中に埋没していて、カメラを取り出す間に後方に過ぎ去っていった。辛うじて取れたのは、雲の上に写された機影だけだ。機が安定飛行に移ってから、先刻キオスクで買ってきた空弁「よねすけ」を取り出し、お昼を食べることにした。
残念ながら厚雲に覆われ、富士山はチラとしか見えなかった
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雲の上を機影がゆっくり動いている。
何か今ではこの空弁が定食のようになっている。