ちゃおチャオブログ

日々の連続

8.26(土・晴れ)エゲツナイ中国と能無し日本。



 

昨日午後、福島原発の処理水放出が始まった。東電、政府としては原発サイトに処理水をこれ以上貯めて置くスペースは無く、海上放出が限られた選択肢の一つだった。海上放出に当たっては放射性物質は十分に除去され、IAEAグロッシ局長からもお墨付きをもらっていた。科学的には本来どこからも反対、異論は出ない筈だった。

処が、中国のこの異常な過剰反応。従来福島を含む関連県からの輸入禁止だったものが、昨日から、日本から輸入される魚介類に関しては、全量放射能検査をするという。その検査に要する期間は通常で1週間から10日間。これでは生ものは腐ってしまう。非関税輸入制限の典型的なやり方だ。

意地汚い中国は人の弱みに付け込んで、ガシガシ攻めて来る。相手を叩き、自分が優位に立つ。昔から中国が得意としている攻撃法だ。根が汚い。国際的に認知された方法で放射能を除去し、海上放出するに際して、政府も東電も何ら批難されるべき言われはない。政府はこうした中国のいわれなき行動は国際社会にどんどんアピールし、中国の非合法性を訴えなければならない。又、日本政府が取り得る非関税障壁も検討しなければならない。

 

それにしても事故から12年、今まで政府東電は何をしてきたか? 湧き出る地下水を止めることもしないで、ひたすらアルプスシステムで放射能を除去し、敷地内のタンクに貯め続けて来た。今やその総量は130万トンになる。タンクの本数は1000本以上だ。このまま貯め続けることはできないので、海上放出となったのだが、この12年間、地下水を止める努力をどの程度してきたか? 最近のニュースでは全く報じられていないが、事故直後には、原子炉の周囲に穴を掘って、凍らせて、氷の壁を作って地下水の侵入を防ぐ等の案も提案されたが、いつの間にか立ち消えになったようだ。

今でも1日90トンからの地下水が染み出て来るという。3トントラック30台分だから、毎日スゴイ水量だ。こんな中国とのあらぬ摩擦を生む前に、政府は、この地下水の流入を防ぐ手段を講ずべきだった。12年前、自分も提案したが、炉の周囲に大きな溝を掘って、そこに地下水を誘導するとか、地下水路の元を止めて、流れ込まないようにするとか、最悪の場合は、チェルノブイリの石棺ではないが、炉の亀裂部分を全面的に塞ぎ、炉内に水が浸入しない方策を取るとか、この12年間で、いろいろと方策はあった筈だ。そうした汚染原因を止める計画、方策等が報道されたことはなかった。

政府も東電も、海上放出以前に、何故早期に地下水流入を止める努力をしなかったのか、そこが知りたい。