国民民主・玉木代表のえびす顔と今日のトランプの得意顔、したり顔。NHKは9時からずっと米国大統領選の速報を流し続け、日本の選挙よりも熱心だ。選挙前からトランプの優勢が伝えられ、開票の結果も世論調査の結果通りに数字が重ねられていった。
東部各州から順次結果が確定し、全てが赤のマーク。NY,シカゴ、LAの大都市部を除いた各州、赤で全土を覆う勢いだ。トランプ圧勝、フロリダのトランプ別荘、マーアラーゴに集まったMAGAの集団は狂喜している。オームや統一教会、その他のカルト集団と同じような洗脳されているかのような集団だ。望み適ってよかっただろう。
これからの米国と世界。MAGAの行動によって、米国は孤立して行き、米国国内にあったような分断が、世界の場に広がって行く。自由・民主国家の連帯は破壊され、個々のグループに細分化されて行く。米国自身も国内での2極化がドンドン進んで行き、国家の分断があり得ないとは言えない。そうなれば、正に映画の世界だ。米国内の内戦。
大統領、上下両院がAll Redになれば、トランプのやりたい放題。憲法を改正し、プーチンのように終身大統領制に変えるかも知れない。国家が民主、共和と分断されたら、正に共和国の終身皇帝。歯向かうものは誰もいない。権力の座は、自身の家族に引き継がれる。トランプ王国の完成だ。
米国民は案外バカだ。馬鹿さ加減は日本人と変わらない。この自己中心、ゲスな利己主義者を選んだことによって、最悪の結果は自分達に降りかかってくる、ということが分かっていない。4年の間に今以上に生活は苦しくなり、生きづらい世の中になり、ドルの信認は落ちていく。一番喜ぶのは中国で、米国の混乱に乗じて、次のヒエラルキー、チャイナパラダイムを狙っている。トランプ政権下で台湾に侵攻しても、トランプは何もしない。米台間には相互防衛条約はないからだ。米国が手出ししなければ、日本も静観するしかない。台湾が第2のウクライナになることは、この大統領の下では自明の理だ。米国が助けなければ、誰も助ける国はない。
いずれにしても、米国民の選択によってサイは投げられた。これから自分勝手な国同士の争い、上下の関係、国連は今でも既に有名無実だが、そうした国際間の連合、連帯は失われ、実力、覇権争いの絶え間ない世界に変わって行くだろう。
今日の為替、ドル全面高で、一国だけ、メキシコペソが暴落。メキシコに進出した中国企業の締め付けが始まると、早くも警戒心が高まっている。日本だって安閑としてはいられない。