先週から新たな留学生による新たなサークルがスターとしたのは前回ブログで既報の通りです。
べス(เบส)さんとヌン(นุ่น)さん。
べスさんは黒板に「เบส」と書きましたが、実際のスペルはべス「เบสท์」です。この最後の「ท์」(T音)は発音しないので、「べス」と呼んでいますが、この言葉は英語の「Best」から来ています。
「Gest Book」の「Gest」がタイ語では最後の「T」を発音しないで、
「เกสต์บุ๊ค」(ゲスブック)と話すのと同じ用法ですね。
タイ語にこの「ท์」や「ต์」の無声音がある場合は、「外来語」です。「Best」にしても「Gestbook」にしても皆英語からの外来語ですね。
あそうそう、先週サークルメンバーのアノンさんのことを「อานน」と紹介しましたが、これは間違いで、正しいスペルは「อานนท์」です。これも最後に「ท์」が付いていますから、外来語ですね。さて、どこの国からの外来語でしょう。この点については、次回直接本人に確認してみましょう。
さて、今日はヌン(นุ่น)さんの話しです。最初彼女に会った時名前を聞いたら「ヌン」と答えました。それを聞いて当方は、数字の「1」(หนึ่ง)と聞き違え、「No.1」さん、などと呼んだりしたが、実際は「นุ่น」が正しい名前で、これは「綿」という意味。
「นุ่น」と「หนึ่ง」は発音も声調も殆ど同じで、当方には一生かかっても、この違いは区別できないかも知れません。
その彼女に「อดิเรก ของคุณ อะไรนะ」(アデイレーク・コーンクン・アライナ)と聞いてみました。「あなたの趣味は何ですか?」と。
と、彼女は「マーク」と答えました。
「マーク」と言えば、普通思い出すのは「沢山」の「มาก」。かと思いきや、同じ「マーク」の発音でも、ヌンさんが黒板に書いたのは「หมาก」の方。
この「หมาก」は「ビンロウ樹」を意味するが、「将棋」のようなます状のゲームのことを言うとのことで、彼女の「趣味」(อดิเรก)は「囲碁」とのことでした。
又、「チェス」は「หมากรุก」(マークルク)ですが、「西洋人」の「ฝรั่ง」(ファラン)を付けて「หมากฝรั่ง」と言うと、「チューイングガム」になるそうです。
この「หมากรุก」の「รุก」はチェスのゲームで「王手!」などと言う時「ルーク!」と言いますが、その語韻から来ているんでしょうかねえ・・
それと「หมากฝรั่ง」は、中国人の中には檳榔(びんろう)の実を口の中でクチャクチャ噛んでいる人もいますが、そうした連想が「チューイングガム」と結びついたんでしょうかねえ・・。彼女はこの檳榔の実が粘着性があり、フットボールのようなボールの材料になる、とも言っていましたが・・。
まあいずれにしても、先週は初回でしたが、実に面白く、参考になるレッスンでした。