ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(51)少林寺に舞う雪の花、「雪弁花」。

少林寺拳法の実演を見終わってから、今度はこの寺の祖廟へ行く。
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元々ここは禅宗名刹であり、拳法は派生したものに過ぎない。
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参道を歩いていると、白い小雪のようなものが絶え間なく降り注いでくる。
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手に取って良く見ると、ああ、これは雪ではなく、花弁、花の胞子ではないか!
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真っ白な花弁は小川にも降り注ぎ、川面を埋めて氷が張っているようにも見えた。
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多くの日本人にとって「少林寺」と聞けば「少林寺拳法」を直ぐに思い起こすだろうが、この寺は中国禅宗第2祖「達磨大師」が修業し、ここで亡くなったお寺でも有名だ。高崎の「少林山・達磨寺」初め、日本各地にある「少林寺」を冠した山号は、ここ中国河南省にある嵩山少林寺を発祥としている。

今日のこの1日ツアーは、最初に少林寺拳法の実演を見学した後、山内の達磨大師を祀る祖廟を参拝することになる。広大な寺域を有する少林寺。山内には電動カートなども往復しているが、ツアー団はゆっくり歩いて祖廟に向かう。却ってその方が周囲の景色、山内の建物や印経、その他の歴史的な建造物を眺めながら歩けるので、むしろ歩いた方が良い。

参道を歩いていると空から白い雪片が舞って落ちて来る。軽やかに空中に漂い、風に飛ばされる。全く春の淡雪、細雪のような風情である。今は4月、空は晴れているが、山中だとこういうこともあるのだろうか・・。と、よくよくその雪片を見ると、何と、それは雪ではなく、白い真綿を小さく米粒位にした花びら、というか、両側の街路樹から降り注ぐ、花の胞子の舞ではないか!

路面の端にうず高く積もったその雪片を手に取ってみて、それが雪ではないことがわかった。ふわふわ、ほかほかして、雪のような冷たさもなく、掌で潰しても水滴にならない。路上の雪片も融けていない。そうか・・、そうか柔らかい花の胞子、花弁だったのか・・。頭上を見上げると、街路樹の大木の枝の先から、限りなく舞い落ちてくる。これが中国の小説に出てくる「雪片花」だったのか。

こうした花びらを見るのは初めての経験であり、良く仏教説話に偉いお坊さんが亡くなった時に降り注ぐ花の散華、それを思い出した。こうした偉いお坊さんのお寺に来た我々参詣者を花の散華で迎えてくれる。達磨大師の深い遺徳を思うのだった。
 
 
 
 
前方に少林寺の仏閣が見えてきた。
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いやー、凄い数の中国人団体客だ。
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境内にはいろいろな史蹟が置かれている。
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外人の姿は殆ど見られない。中国人一色。
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これは何の石碑だろう。この樹木のことを賞しているのか・・。
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