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日々の連続

中国・歴史の旅(55)慧可断臂ー立雪亭。

少林寺でのメインの建物「立雪亭」。
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ここには外人の姿も見える。建物入口の聯には「絶臂求道立雪人」と掛っている。
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右側の聯には「禅宗初祖天竺僧」とある。達磨大師のことだ。
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この「立雪亭」の前で記念写真。
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このステッキは上海駅2階の売店で78元で買ったもの。
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中の仏像は初祖「達磨」と二祖「慧可」の二人に違いない。
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もう何年前になるだろう。かれこれ7-8年は経つか。雪舟展が上野の博物館で開催され、この時の出し物は国宝の2点、天橋立図と慧可断臂図。この時は確か星さんと一緒に行き、帰りにアメ横近くの焼き鳥屋に入った。まあ、それは兎も角、天橋立図はかなり高い位置からでないとこの絵は描けないこと。当時にあって飛行船やヘリコプターなど無かったから、雪舟は魂を分離して、空中に漂わせ、数百mも上空の位置から、この天橋立を眺めたに違いないだろ、という事だった。

この天橋立図よりも更に人気を博したのが慧可断臂図であり、禅宗の二祖の慧可が自分の肘、即ち臂(ひじ)を切ってまでして師の達磨大師から教えを乞う、という図だった。禅宗の絵画、筆墨は精神性が籠められていて、普通の人が見ても良くは分からないが、当方も分からないなりに、懸命に眺めたが、矢張り分からないものは分からなかった。

腕を切り落としてまでして、仏道の神髄を求めようとする慧可。それに対し、微動だにせず、悠揚迫らざる泰然とした面持ちの達磨大師。ふくよかな肉付き、丸顔、更に丸い目玉。一筆書きで黒々と縁どられていた。何があっても動じない。世の中がどんなに騒がしく、変化しようが、我関せず焉、壁面に向かうのみ。

この立雪亭が達磨と慧可の体面の場だったのか、ここには特別に大勢の参詣客が集まっている。この亭の奥から、少室山の主峰が見え、その頂には巨石が横たわっていて、夏の日の雨の後、光が雨に濡れたこの岩に反射し、真っ白な、雪に覆われたように不思議に輝いて見えるという。先刻ここへ来る途中の参道で見た真綿雪のような花びら。冬の厳しさと共に、雪の純粋さ。この二人の師弟の純真さを考えさせられた。
 
 
 
ご本尊は達磨大師か・・。
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雪印心珠」とはどういう意味だろうか・・。
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立雪亭の前には、いろいろ故事来歴、解説などが中国語で書かれている。読む人は少ないが・・。
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近くには功徳(くどく)を得られる水も飲める。
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ここは「禅武聖地」という。
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祈りを捧げる参詣者。
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仏教、禅宗の説話。
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