ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.17(日・曇り)同調圧力。マスクについて。

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いつの間にか日本人は外に出る時は、全員がマスクをして出て行くようになった。この1年の間に日本人の中で、完璧な習慣、ルールとなった。電車に乗る機会は少ないが、先々週井之頭に行った時の電車の中で、マスクをしていない人は全く見なかった。公園の中でもそうだ。先週は飛行機で函館まで行ったが、どこへ行ってもマスク無しの人は見なかった。今日は曇り空だったが久しぶりに野川を歩いたが、ここでは外人、主に米国人だが、その外人も日本に住んでいるからなのか、子供まで含めて家族全員がマスクをしている。同調圧力は日本人だけでなく、この島に住んでいる全員に及んでいるようだ。外人にしてもマスクをしていないと異邦人として白い目で見られるのが嫌なのだろう。

島国の人は、一つの方向に向かえば全員が一緒になってその方向に向かう。マスクが強制されている訳ではないが、いつの間にか、外出する時は靴を履くように、マスクが必須になった。今日の東京の感染者はいよいよ50人を下回ったが、それでもマスクを外す動きは出てきていない。誰かが始めると、徐々に広がり、瞬く間にマスク無しが広がるだろうが、今はまだその習慣から抜けきるのは早すぎる。

政府は当分の間、マスクはもう必要ないですよ、との宣言はしないだろうから、この50人以下、全国で200人以下のペースが1か月も続けば、人々は徐々にマスクなしになるだろう。周りを見て、自分も真似をする。自ら進んで何かを切り開こうとする人は少ない。島国だ。出る杭は打たれるし、村八分は一番怖い。マスクをしようが無かろうが、毒にも害にもならないことだから、周りがすれば自分もそうしようと・・。大勢順応。あれだけ安倍が批難されても、自民の大勢は変わらない。大政奉還でもない限り、体制は変わらないのだ。この島に住む住人は、戦後75年、本当に羊の国民になったようだ。投票権が18歳に引き下げられても、羊の国民は大人しい。

 

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紀の国訪問記(56)熊野速玉大社へ参拝。

那智勝浦駅。2階に改札口がある。この駅の直ぐ横に南海バスの営業所があり、7時半のバスで新宮へ向かう。

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新宮駅の手前に熊野速玉大社がある。

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深い森に守られ、森厳だ。

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ここのお神酒は太平洋。飲んだことはないが・・。

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紀伊半島には火山の山は無いが、にも拘わらず温泉が多い。それはテレビか新聞かで読んだ内容だが、この半島は100万年以上前からの造山運動で、大噴火が起き、半島中央部に大きな台地が出来た。その後その周辺の新たな造山活動で、山が重なるようにして出来上がった。その古代の造山活動の名残として、半島の沿岸部には、幾つもの温泉が今でも湧き出ている、とのことのようだった。

 

昨夜は勝浦港からの帰り、突然の驟雨に襲われ、飛び込んだ駅前の土産店で那智黒の形よい原石を買ったが、その珍しい那智黒もそうした数万年も前の造山活動により生まれたものかも知れない。ダイヤモンドが算出される南アフリカとかザンビア等のアフリカ南部の地方で、火山活動がある山は知らないが、そのダイヤモンドも同じようなずっと昔の造山活動により生まれたものだろう。

 

温泉民宿との名前の通り、7-8人は一度に入れそうな大きな風呂は温泉で、夕食後間を置かずして温泉に入ったのだが、小人数の宿泊客(自分を含め3組の客)で、この時は一人で風呂を占領することができた。沸かし湯と温泉の区別はつかないが、温泉と言われてみればその通りだろう。予約の際のネットのHPには温泉とマグロの料理が自慢、と出ていたが、確かに昨夜のマグロは量は多かった。マグロの竜田揚げなどは、関東地方ではめったに食べることのない料理法で、大きな切り身がそのまま揚げられていて、圧巻だったが、自分にはマグロ=トロ、との固定観念が根強く、赤身部の刺身にしても揚げ物にしても、もう一つ頂けないが、この竜田揚げなどは南紀地方の昔からマグロの上がる地方の伝統食かも知れない。朝食にサンマの塩焼きが出されたのは、昨日のニーチェと同様だったが、この地方ではアジの開きの代わりにサンマを使っているようだ。昔は、こんな南の海域までサンマが下ってきたのだろうか・・。

 

さて今日は朝一番のバスで新宮に向かう。新宮の町中に熊野速玉大社が鎮座していて、今日はこの大社と、更に山奥にある熊野本宮を回り、山を越えて田辺まで出るのだ。速玉大社は新宮駅から少し離れた場所にあり、勝浦からの南海バスに乗って行けば、大社の前でバスは止まるとのこと。7時半のバスは熊野灘の海岸線沿いを走り、途中幾つかの小集落もあり、ほんの数人だが乗ってくる客もいる。今日は土曜日で、課外活動の高校生のようだ。途中に神武天皇上陸の碑の案内板がバスの窓から見えたが、最初に上陸したのは那智の浜辺ではなく、かなり山が海に迫った場所であり、湊にもなっていなかった。摂津和泉で最初に上陸しようと地点で、ナガスネ彦に邪魔をされ、紀伊半島も、こんな最南端の地まで下って来て、上陸点を捜したのか・・、大変な労苦があったに違いない。

 

速玉大社は後ろに深い森を背負った平地にあり、この社の後方には熊野川が流れている。以前はもっと川べりに近い場所に鎮座していたようだが、水害の被害で、この場所に移転したとのことである。那智大社同様に、色鮮やかな朱色の社が目を惹く。ここも又20年おきに朱の塗り替えを行っているのか・・。境内は森のような樹木が生い茂り、奥ゆかしい。熊野三山の一つ。どれが親で、どちらが子、ろいうような区別は無く、三山は皆対等に結び合っている。玉石の参道を進み、先ずは参拝する。

 

未来へ繋ぐ。コロナ禍だからこそ、猶更だ。

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早い時間で参詣者は数える程だ。

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速玉大社は、全国熊野社の総本宮だ。

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記念写真を撮っておく。

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10.16(土・曇り)年金天引き。

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2か月に一度、15日に年金が支給される。納税は国民の義務だから、年金から天引きされるのはやむを得ないことだが、こうした形で天引きされると、年金額がいよいよ細って来る。介護保険料14,200円、復興特別税3,147円、住民税43,500円の合計6万円が差し引かれる。これとは別に健康保険税、又今月からは高齢者保険料、3万円程の支払いが生ずる。1回の年金支給から軽く10万円は飛んでいく。

今回のコロナ禍で政府は大判振る舞いをしているが、いずれこの負担分が押しかかってくる。今の処まだ3割程度の負担で済んでいるが、ゆくゆくは半分以上持って行かれるか・・。長生きしたいとも思わないが、長生きもできない税制で追い込まれるか・・。

 

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10.15(金・晴れ)久しぶりの大国屋,大さんと。

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昼過ぎ、大さんから電話。今日立川で献血をし、その足で大黒屋へ行くとのこと。飲み屋が漸く解禁になって既に2週間は過ぎたが、稲さんが神戸に引っ越してからは、一人で行くことも無く、足が遠のいていた。

大さんとは気持ちよく飲める。5時スタート。ビールの後は三重の焼酎金宮を飲む。これは隣の柳田にも置いてあった焼酎で、飲みやすい。店もほぼ満員。奥さんに挨拶、良かったねえと。奥さんも微笑み、喜んでいた。

金宮も空になり、クサヤを肴にぬる燗を何杯か・・。以前は8時終了だったが、9時まで延長。最後まで粘って、最後の客になる。会話も議論も大いに弾み、久しぶりに良い夜を過ごした。

それにしても大さんの献血は凄まじい。献血カードを見たら、この2‐3年の間に10回以上の記録があった。陰徳だ。大さんのような人こそ、天国へ行けるだろう。

 

帰宅してから更に飲み続け、底なし。12時を回っても飲み続け、ストップが利かない。もう75になったから何時お迎えが来ても惜しくはない。消極的自殺だろう・・。

 

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紀の国訪問記(55)港の足湯に漬かって、宿で夕食。

那智勝浦港の案内図。見た通り、湾は半島と小島に守られていて、外海の暴風から守られている。

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お魚市場の横には足湯もあり、少し浸かることにした。

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  • 古びた駅前商店街を通って、宿に戻る。歩いている途中に大雨になり、途中の土産店に入り、那智黒の原石を土産で買って帰る。

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  • 今晩の宿、温泉民宿小阪屋。

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和歌山は意外と知られていないが、温泉県だ。県内あちこちに温泉があり、殊、南紀地方には多い。紀伊白浜は平安の時代から有名で、熊野詣での上皇などもこの温泉に逗留したと言われる。どこか奈良時代の朝鮮の役で時の斉明天皇道後温泉の外湊、饒田津で潮待ちした故事を思い起こす。その白浜温泉は今でも関西の1,2を争う温泉地で、今ではパンダ動物園なども開業していて、人気度は高い。

この温泉県和歌山の中でも、一番湯量が豊富なのはこの那智勝浦で、あちこちに温泉が湧出し、有名ホテルも幾つかある。港の先に外海の荒波を避ける半島があるが、そこにはホテル浦島があり、その半島の向かいの中の島には、送迎ボートでしか渡れない中の島ホテルなどもあり、ここは1泊10万円程もする超豪華な温泉ホテルなのだが、町中にある大江戸温泉物語なども3万円からの泊まり賃で、自分の予算では到底泊まれそうにないホテルが、高級ホテルがごろごろある。今晩の自分の宿は温泉民宿小阪屋という処で、夕朝食込みで9000円は、市内で一番の割安だった。

お魚市場での解体ショーを見終わり、そろそろ宿に戻ることにした。埠頭の中程から正面に那智山が見える。この町は丁度那智山に抱えられて発達したような街並みだ。どことなく自分の故郷、伊豆の戸田に似ている。戸田港も達磨山に抱えられるようにして町が出来、港もここの浦島岬のように細長い美浜岬で駿河湾の荒波を防いでいる。幕末にはプーチャーチン率いるロシア艦隊のデアナ号が伊豆沖で難破し、代わりの日本最初の洋船、君沢号をこの港で建造したこともあった。

市場の直ぐ横に足湯コーナーがあり、入って見る。去年道後へ行った時に、市電の道後駅前、アーケードの出口付近に饒田津を想像させるような熱い足湯があったが、それ以来の足湯だ。そう言えば一昨年、輪島でも足湯に漬かった。ここの足湯は道後と比べると少し湯温は低いようだが、疲れた足には有難い。通りすがりの観光客なのか、3-4人が同じように足を漬けていた。

厚い雨雲が正面の那智山に掛かり、動きも早い。ほんの少しの散歩と思い、先刻那智瀧の食堂で買ってきた傘は旅館に置いてきた。気象の変わり目の早い南紀地方、いつまた雨になるか分からない。と思って、寂れた駅前商店街を歩いていると、ポチポチやって来た雨だれは、1-2分もしない内に土砂降りに変わり、商店街の軒下を借り借り駅に向かった。このまま歩いていたらずぶ濡れになるが、丁度そこに古い土産店があり、飛び込んだ。この古い商店街、店が開いているのは、ここを含めて3-4軒だ。

店主なのか店番なのか、高齢で品の良いおばあさんが寄って来て、色々と土産物を進める。名物那智黒の飴を勧められたが、売れ行きの悪そうなこの店で買うのは遠慮した。同じ那智黒でも、碁石で有名な黒石の原石を買う。見事な山の形をしていて、春日部の婿さんの土産に丁度良い。那智黒石は那智川の河原で採れるものとばかり思っていたが、那智山の崖を爆破し、その岩石の中から掘り出すとのこと。今は採掘業者も少なくなって、貴重品とのこと。コロナ前には香港からお客さんがやってきて、大きな原石を20万で買って行った、等々、久しぶりの客に話も尽きないようだった。その上品なお婆さんと話をしている内に雨も小降りになり、宿に戻ることにした。

 

宿の前のハイビスカス。

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  •  民宿の部屋だからこんなものか・・。

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    • 夕食のマグロ料理。昨夜飲み過ぎたので、今日はアルコール抜きだ。

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    • 朝食。ここでも又サンマの塩焼きが出た。・・サンマは高いだろうに・・。

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10.14(木・晴れ)衆院解散。連日の凶悪事件。

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午後1時、衆院開催。その直後、大島議長の解散詔書の読み上げ。議会が開かれて3分間の出来事だ。この僅か3分間の解散宣言を聞く為だけに、衆院議員500人近くの人が集まり、散会する。一つの儀式とは言え、実にもったいない時間の使い方だ。来週火曜日19日公示、再来週の日曜日31日に投開票。政権選択の総選挙に突入する。読み上げた大島議長も今期限りで議員を辞める。前議長の伊吹さんもそうだ。良識派の議員が議会から去っていき、いよいよ猿山の議会になって行くのか・・。

今月四日に発足した岸田内閣は僅かに10日間の命脈。史上最短の内閣となった。黙って待っていれば、今月21日は任期満了になって、全議員は自動的に失職するのだが、岸田氏にとってみれば、それが待ちきれなかったということか・・。口の先は前総理菅氏とは段違いに上手いが、中身の少ない話が多い。線が薄いし、国民の信頼を得ることは少ないだろう。堂々と国会論戦を経た上での解散ならいざ知らず、こんな姑息な手段で解散し、それ程信を置ける人物ではない。巧言令色すくなし仁。

 

昨日が甲府で18才少年の殺人放火事件があったばかりだが、今日は又愛媛新居浜で、3人が殺害される。犯人はこの家の息子51歳と同じ会社の同僚で、53歳の男。どんな怨みがあったのか、最初から殺す積りでナイフを持参したとのこと。どんな深い恨みがあったとしても、何も80歳にもなる両親まで殺すことはなかったろう。ご夫婦ともに齢80歳。よもやこの歳になって、殺されるとは夢にも思っていなかっただろう。

18歳の男にしても、この53歳の男にしても、既に正常な判断が出来ず、精神が壊れている。敵基地攻撃が論じられるように、こうした危険人物の事前拘束の論議が湧き出てくるかも知れない。困った世相だ。

 

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紀の国訪問記(54)勝浦港散策。

勝浦湾は入り口を半島で塞がれ、天然の良港になっている。この半島には浦島ホテルという3星ホテルがある。

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波止場には観光客向けのショッピングモールも出来ている。

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マグロはえ縄漁船が波止場に着岸している。

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大きなマグロのダミーがぶら下がっている。コロナ下でもそこそこ人が集まっている。

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宿の夕食は6時からで、それまでの時間、1時間以上はあったので、夕食前に勝浦港まで足を延ばした。宿からは歩いて5-6分の場所にある。漁獲高日本一の港が現在はどこなのかは知らないが、その時々の魚類の水揚げ量が変わり、鰯のいっぱい捕れる年は外房の銚子になったり、サンマの豊漁の年は気仙沼だったり、遠洋漁業でいつも常連になっている静岡焼津とか、稀に三浦三崎があがったりしている。この勝浦港が現在どの位置にランクされているのかは分からないが、マグロ水揚げでは何回か日本一にはなっているだろう。勿論マグロ同様にカツオも上がる。同じ勝浦と言う名前の町が外房にもあるが、こちらの那智勝浦の方が、歴史も知名度も高いだろう。

 

以前のセリ市場と思われる場所は綺麗にリニューアルされ、観光客相手のお魚市場のような海鮮物ショッピングモールになっている。高速道を使えば、大阪からも2時間程度でやって来れる。日帰りも可能だ。このコロナ下でも車でやってくる客はいる。鉄道駅とかバスの乗客は僅少だが、それに比べ、このショッピングモールには少なくない客が入っていた。いろいろ生ものを買って行っても、車なら重くもないし、腐らせる心配もない。東京横浜の好き者が車で三浦三崎まで買い出しに行くようなものだ。

 

モールの奥は、ガラス張りのマグロ解体ルームになっている。1mを越えるような超長刀を持って、一人の漁師がマグロの解体ショーを行っている。観客も数人いて、皆カメラを構えている。巨大なキハダマグロが三枚に下ろされ、切り身に解体されて行く。流れるような作業で、余程か切れ味のよい長刀だ。ガラス張りルームの横では解体したばかりのマグロの刺し身が直売されている。今日の夕食がマグロ料理で無ければ、ここで買って試食もするのだが、夜食べるのに今ここで食べることもないだろう。コロナさえ無ければ、このモールにも沢山の人がやってきて、解体ショーも黒山の人になり、切り身の刺身も飛ぶように売れるだろうが、このコロナ禍では観客も少ないし、歓声も上がらない。コロナは人々から熱気や情熱すらも奪い去って行ったのだ。

 

ショッピングモールの奥ではマグロ解体ショーが行われている。

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キハダ鮪の解体だ。

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手捌き、長刀の切れ味も良い。マグロは瞬く間に解体された。

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九州、四国からの漁船もこの港までやってきて、荷揚げする。勝浦マグロのブランド名で、セリ値が高いのだ。

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