ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(124)南京孔子廟へ。

長江大橋を見学の後次にやって来たのは市内にある孔子廟
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これ等の建築物は今から30年程前の文革後に再築されたものだ。
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雨にけぶる正門。
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観光名所になっていて、客も集まってきている。
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ああ、孔子像だ。
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長江大橋を見学した後、ツアーバスが次に向かったのは孔子廟。一時中国では毛沢東華やかなりし頃、「批林批孔」と言って、毛沢東子飼いの紅衛兵が毛の政敵である林彪を追い落とすため、孔子や昔の歴史的な文物を引っ張りだして、林彪と同じように、下らないもの、粛清すべきもの、として、打ち毀し、破壊活動によって、重要文化財の多くが破壊された。

文革の嵐が収まって後、暫らくして中国を旅行したが、その頃の中国は、歴史的に誇れる物といったら、紅衛兵の人力では壊しようもない万里の頂上とか、明の十三陵、等で、それらもかなり荒れた状態で、その後、天壇とか始皇帝陵などが整備されてきて、今の万里の長城などは有数の観光地となっている。

中国国内では影を潜めていた孔子廟も台湾とか、日本の横浜や長崎等、海外の中国人居留地では盛んに祀られていたが、ここ近年、開放化政策の下、毛沢東が過去に押しやられると共に、孔子も再評価され、各地で旧来にもまして盛大に祀られるようになった。

この南京市内のほぼ中心地に位置している孔子廟も、嘗て、明清時代には盛んに崇拝されてきたのだろうが、今の賑わいは当時の状況と変わらないのかも知れない。敷地の一番奥に「大成殿」があり、これは嘗て訪問した曲阜の故地に祀られている孔子廟と同じ造りで、それは又湯島の聖堂にもあるものであって、各地の孔子廟に備わっているものであった。

忠孝礼節、敬天愛人、楽を楽しむ。今の中国人や日本人が忘れかけている人の生きる道。生き方。この場所に来て、改めて孔子の存在の偉大さを知るものである。
 
 
 
 
今の中国人の中で、何人が論語を理解できるだろうか・・。
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これから大成殿に向かう人々。
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大成殿だ。造りはみんあどこでも同じ形をしている。
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この石の彫刻も素晴らしい。
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大成殿。孔子は今に生きている。
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