ちゃおチャオブログ

日々の連続

上海ー新加坡ー吉隆坡ー曼谷4都旅行記(50)クアラルンプールNational Mosqueへ。

南国の鳥は十分見たので、Parkには入らずに、そのまま歩いて市街に戻る。
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元マレーシア首相、Tun Abdul Razakの記念館が木立の中にある。
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左の森の中には、Bird Parkのネットが見える。
 
 
 
広大な鳥の楽園が広がっている。
 
 
 
この建物は何だろう。TVALHJRAH、と書いてあるが、矢張りモスレム関係の施設か・・
 
 
 
 
このグリーンベルト一帯はその名の通り、緑が多く、いろいろな施設が点在している。
 
 
 
 
クアラルンプールのBird Parkで、ベランダまでやってくる珍しい南国の鳥に見守られながら昼食を終えた。まるでサマセットモームのアジア旅行記の一節を読むような珍しい情景で、当方にもう少し文才があるなら、モームのような美しい紀行文に仕立てられるのだが・・。

さて食事も済んで、これからどうするか。既に十分南国のカラフルな鳥は見たし、これから又Parkの中に入って小鳥を見ることもないだろう。そこでツアーバスのバスストップまで戻ると、次に循環バスがやってくるのに30分以上も間がある。ここはのんびりした土地柄。山手線の通勤電車のように、3分ー5分置きにやって来るというわけには行かないだろう。

まあ、この街自体それ程大きくない。ここから歩いて市内へ出るとしても、30分も掛からないだろう。天気も良いし、緑も豊かだ。知らない土地の郊外を散歩するには打ってつけだ。そこで、このBied Parkのあるグリーンベルトの杜から緩やかな坂を下り下りるようにして市街に向かう。この辺りの雰囲気は一昨日訪問したシンガポール植物園の周辺とどことなく似ている。大きな樹木が鬱蒼と茂っているせいかも知れない。

しかしシンガポール植物園の前には、British Councilという旧宗主国の文化行政を担う英国出先機関の大きな建物があったが、ここクアラルンプールでは、この木立の中に、Tun Abdul Razakの小奇麗な記念館が建っている。Razak氏は日本人には余り馴染みはないが、「Look East」で有名なマハテール首相の師に当たるような人で、戦後のマレーシアの近代化、経済興隆に功績のあった元首相であるから、この様な立派な記念館が作られているのは当然なのだろう。丁度国会の前に尾崎咢堂の記念館があるようなものかも知れない。。

深い木立の中の左手にBird Parkの大きなネットの屋根を眺め、右手にこのRazak記念館を眺め、左右に広がる木立の中、緩やかな坂を下ったところに、大きなミナレットが聳え立つ国立のモスク、「National Mosque」がある。この国は言わずと知れたイスラム教国であるが、ここは国が設立したモスレム教会である。出入口に真っ黒なベールを纏った女性が出はいりしているが、参詣者はそれ程多くない。日本の同じ国立の宗教施設、明治神宮伊勢神宮と比べたら、全く参詣者がいないと言っても良い程だ。

そこで当方も中の様子を窺うべく、出入口に向かうと、守衛から入場を阻止された。一目見て自分が敬虔なイスラム教徒ではないことを守衛は目ざとく見つけたのだろう。案の定、当方は彼が話している言葉が何を言っているのか全く分からなかったが、その身振り、手振りで、ここへ入ってはダメだ、と理解し得た。この場所はイスラム教徒以外の不信心の者がやって来る場所では無かったのだ。止む無く、外から建物の外観を写真撮影し、市街に向かうことにした。
 
 
 
 
ああ、前方に背の高いミナレットが立っている。
 
 
 
ああ、ここはNational Mosque、国立モスクだ。
 
 
 
真っ黒づめの衣装で身を隠したモスレム教徒が歩いている。
 
 
 
当方も中に入ろうとしたら、押し留められた。
 
 
 
已む無く外から外観を眺めることにした。
 
 
 
このNational Mosqueの象徴のミナレット。ここから礼拝時のコーランが流れたら、さぞ広範囲に響き渡るだろう・・。