ちゃおチャオブログ

日々の連続

上海ー新加坡ー吉隆坡ー曼谷4都旅行記(71)タイ国境までのゴム園風景。

窓の外には故郷付近の夜明けの風景が広がる。
 
 
 
マレー半島では時々こうした形の岩山が見られる。
 
 
 
こんな山の中に分け入って、薬草など採取する人もいるのだろう。
 
 
 
コップの山は遠ざかっていく。
 
 
 
と、又次のコップの山が近づいてくる。
 
 
 
うーん、すごい山だ。道などは無いのだろう。
 
 
 
 
 
 
シンガポールバンコク間を往復する国際列車、アジア版オリエントエキスプレスに一度は乗車してみたいと、キャメロンハイランドを下り、イポー駅まで来たが、この国際列車には簡単には乗れないようだ。以前タイの国境の町ハジャイからバンコクに帰る際にもハジャイ駅でチケットを求めたが、ダメだった。今回も又イポー駅でチャンスを期待したが、全く運行されていなかった。

もうそんな列車は出ていないのか・・。それともノンストップだから、ハジャイとかイポーの田舎駅には停車しないのか・・。戦前はモームシンガポールからペナン経由バンコクまで乗った国際寝台列車、一度は乗ってみたいものだ。

深夜にイポー駅を出た夜行列車は、食堂車で時間を潰したりしている内、数時間で夜明けになり、緑豊かな国境の田園地帯を走り続ける。緑豊かと言っても、田畑とか作物が栽培されているのではなく、ただ緑の原野が広がっているだけである。日本のようにあくせくしないで、土地をほったらかしにしている感じである。

国境手前の最後の駅で列車は暫らく停車し、次いでタイ国境へ向け走り出す。先刻の緑の原野に代わり、ゴム園が広がって来る。ゴムのプランテーションだ。以前スラタニからアンダマン海に面するクラビーまでバスで山中を走り抜けた時、あちこちにゴム園を見たが、マレー半島はゴム園が似つかわしい。半島の北部の方では余り見かけないゴム園も、特にこの辺、中南部の辺りには多い。

土地がどこまでも平坦だから、銀輪部隊がゴム園の続く直線道路をまっしぐら南下し、僅か2日か3日でジョホール水道に到達した、というシンガポール攻略戦も分からないことではない。南方総軍司令部の高級将校がシンガポール、当時の昭南市、ーバンコク(曼谷)ークワイ間を頻繁に往復したマレー急行、今は長閑な田園風景を乗せてタイ国境に向かっている。
 
 
 
 
山の麓には人家も見える。
 
 
 
あ、ゴム園だ。