ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(74)中国国境へ。

昨夜は早く寝たので、暗い内から目が覚めた。ターミナルへの入り口は、ラオス語で「ทางเข้า」(ターンカオ)=「進入口」の看板が出ている。
 
 
 
朝早く起きても、暗くてどこへも行けず、部屋で朝になるのを待つ。ターミナルの反対側、出口は、ラオス語で「ทางออก」(ターンオーク)の看板が出ていた。
 
 
 
ターミナル構内の食堂で朝食。
 
 
 
雲南省省都昆明までは約700キロ。とても1日では行けないので、中国国境の町、ボーテンを目指すことにした。
 
 
 
出発時刻と料金が書かれたタリフがあるが、地名が分からないので、見てもちんぷんかんぷんだ。
 
 
 
 
 
さて、ローカルバスに乗って、国境へ出発!
 
 
 
日本か中国で使い古されたようなバスだ。
 
 
 
 
 
中国は過去何回か旅行しているが、日本の国土の25倍、とても隅から隅へ旅行するようなことは出来ない。特にこれから向かう雲南省などは北京、上海の海岸部都市から見たら辺境の地で、上海経由で行くだけでも大変な奥地である。そこで今回は裏口から入国。Laosの国境を越えて行くことにした。

今日はその中国国境への旅立ちの日。ホテルがバス・ターミナルの敷地内にあるから、今朝の移動は楽だ。同じターミナル内にある食堂、昨夜その店の前で子供達と戯れたが、そこで朝粥ならぬ、朝ソバの朝食を食べる。昼は大体ビールを一本付けてもらうが、朝から飲むようなことはしない。ましてやこれから長時間のバス旅行が始まるから、水物は禁物だ。

昨日ルアンパバーンからこの町、ウドムサイへ来た時はトヨタを改造したミニバスで、スピードも早く、道路自体はでこぼこしていたが、かなり快適な移動だったが、今日、これから中国国境に向かうバスは、昔風のバスで、本当にローカルだ。旅行者らしいのは当方一人で、他の乗客は国境の途中にある集落まで行く地元民か、国境付近の町に住んでいる中国人のようだ。

ローカルバスは、昨日歩いた町の中心部を進み、市内を流れる川を渡り、右手にマーケットを見て、その先の県庁舎の前を通過して、二股の分岐を右手に進み、国道1号線から別れて、中国国境に向かう田舎道を走っていく。田舎道と言っても舗装されていて、それ程凸凹はしていない。中国国境に通じる道路だから、ラオス政府も一定の配慮をしているのかも知れない。

昨日の山間部の起伏のある道路とは違って、ほぼ平坦だ。遠くに山は見えるが盆地と言うことではなく、いわゆるプラトー、即ち台地状の草原状の広大な平原を進んでいく。ラオス北部は全て山間部で、山また山の連なり、と想像していたが、その想像は見事に外れた。その平原の中をバスは進んでいくが、僅かづつでも高度を上げているに違いない。国境に向かって、殆ど目では測れないほどの緩やかな斜度を進んでいった。

途中の集落で人を下ろし、又、人を乗せて、ローカルのバスは凡そ3時間程で、ラオス国境に到着した。全員バスから一旦下ろされるが、新たな国境道路、ゲートを作っているのか、周辺には何もなく、バラック状の休憩場所と、簡易食堂があるだけだ。大したメニューもない。元々、この国境を通過する外国旅行者が少ないから、こんな感じなのか、どうなのか、全くローカルな食堂だった。さて、1時間程ここで昼食兼休憩を取り、さていよいよこれから歩いて国境を通過することになる。
 
 
 
 
平野部には幾つかの集落、村落があったが、国境に近くなると、高度が高くなり、山間になってくる。
 
 
 
 
 
向こうに見えるのは、雲南省の山々かも知れない。
 
 
 
再びのトイレ休憩。皆さん、馬糞、放尿だ。
 
 
 
山岳民族が山地に採れた山菜などを売っている。
 
 
 
ああ、タケノコだ。今はお正月だが、南方のこの国では、今頃が筍の旬なのか。
 
 
 
余り買う人もいなくて、残念そうな山岳民。
 
 
 
 
ウサギかイタチか、何か動物なども売られている。
 
 
 
 
 
この山間の小休止を通り過ぎると、間もなく終点の国境だ。