ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(80)勐腊(モーロウ)市、丘の上の仏教寺院。

50m程の高さの小山に登る。
 
 
 
木の間隠れに町が眼下に見える。
 
 
 
段々視界が開けて来た。
 
 
 
眼下の街並み。
 
 
 
樹木に邪魔されてよく見えない方向もある。
 
 
 
 
 
山頂に近い平坦地には、少数民族の博物館などもある。
 
 
 
ああ、ここは学校のようだ。
 
 
 
 
 
勐腊(モーロウ)市街地のほぼ真ん中辺りに50-60m程のちょっとした小山があり、山の頂に向かって住宅が密集している。開発から取り残されたような貧しげな昔めかしい住宅が多い。その細い路地のような住宅地の坂道を上がって行くと、山の頂付近は平坦にならされていて、ここからの勐腊(モーロウ)市内の眺めが良い。先ほどの大通りは山の真下に見える。

山頂の平坦部には幾つかの公共の建物が建っている。最初に目についたのは、少数民族の学校や博物館、記念館等で、「哈尼族」(ハニ族)の看板が出ている。「哈尼族?」、初めて聞く名前だが、この地方に古くから住んでいる少数民族の一つだろう。ここ「勐腊(モーロウ)県」は、実際、雲南省の中でも「シーサンパンナタイ自治領」という自治州に属していて、この隣には、「江城ハニ族イ族自治県」というハニ族を中心とした自治権も存在している。

又別の高台には「文化育民」などど書かれた、この町の文化センターのようなビルも建っている。少数民族の多く住んでいる土地柄だから、文化行政には特に力を注いでいるのかも知れない。更に又目立たない裏側の台地上には、「中国人民武装警察部隊、勐腊中隊」の看守所などもあり、ここは「勐腊県」を取り仕切る武装警察の本部になっているようだ。

これ等台地上に建っている各種施設の更に上の頂には仏教寺院が建っている。しかしそこはもう既に廃寺になったような感じで、尋ねる人もなく、落ち葉が敷地内にうず高く重なり、風に吹かれてサラサラと音を立てているが、無人の寺故、却って薄気味悪さを感じさせられた。折角ここまで来たのだからと、堂内を開けて本堂に入って見ると、そこには煌びやかな仏像が正面に鎮座していた。お寺の周辺は荒れ果てた感じを思わせたが、中の仏像は、今でも人々の帰依を受け、大切に守られていた。仏像の前には供え物も上げられていて、人々は時々はここにやって来て、お祈りなど捧げているのだろう。仏像に一礼し、寺を出た。
 
 
 
 
勐腊県哈尼族学会、と看板が出ている。哈尼族? 初めて聞く名前だが・・。
 
 
 
ああ、博物館は午前中しか開いていないようだ・・
 
 
 
消防、救急が「119番!」、日本と同じだ!
 
 
 
小山の上には少数民族の文化センターのような建物もある。
 
 
 
ああ、ここは武装警官の看守所、駐屯地だ。
 
 
 
小山の山頂には荒れ果てたような仏教寺院が建っている。
 
 
 
参詣者は誰も居ず、落ち葉の音だけがしている。何か不気味な感じだ。
 
 
 
堂内に入ると、そうした不安を払しょくするように、見事な仏像が正面に鎮座していた。