ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(102)ラオスの田舎の夕暮れ時。

裏庭から再びコメ畑を見に行く。
 
 
 
農耕民族の血を引く自分に取ってはコメの畑は懐かしい。
 
 
 
牛なども放牧されている。
 
 
 
落穂を拾う牛の図だ。
 
 
 
広々した農地が広がる。
 
 
 
野焼きの煙が棚引いている。
 
 
 
 
偶然立ち寄った民家の庭先にテーブルがあり、それは国道に面したキオスクの客用のテーブルだったようだが、他に客もなく、近所の子供達を相手にビールを飲んで、少しばかり楽しい気分になって子供達を追いかけるように裏庭に廻り、豚や鶏が放し飼いになっている状況に、嘗ての日本の田舎の郷愁を覚え、再び田んぼに出る。広々とした耕作地をもう一度見たかった。

ラオスは典型的な農業国家。その主たる作物はコメだ。ラオス米。今見ている田んぼは刈り取りの終わった後で、地面は乾燥し、干からびているが、ここは元々は水田ではなく、陸稲の畑だろう。泥を固めたようなあぜ道があったり、今は水も流れていない水路のようなものもあるが、それは日本で言う様な灌漑設備とは程遠い。今は水路も干からびている。

タイでも水田というようなものは余り見たことがなく、陸稲が主流になっている。ここラオスの北の町、ルアンナムターの郊外の田園も陸稲の畑が広がっている。ミレーの落穂拾いはもっと北の国で、季節も秋だが、夕暮れ近く、広々としたコメ畑に牛が三々五々放牧され、遠くに煙が棚引く情景は、ここがプロバンスであってもおかしくない情景だった。レジャビュー、既視感は人間が共通に持っている記憶の重層で、この情景は嘗てどこかで見た覚えのある光景だった。現実であれ、テレビの映像であれ、或はミレーのような絵画の中であれ。
 
 
 
 
ああ、あんな山中にパゴダが見える。
 
 
 
灌漑設備が充分でないようだが、干ばつなどはないのだろうか・・
 
 
 
段々陽が西に傾いて行く。
 
 
 
太陽が西に傾き、段々空を赤く染めていく。
 
 
 
日本の秋の夕暮れのような情景だ。
 
 
 
1本の農道。・・どこへ続いているのだろう。