ちゃおチャオブログ

日々の連続

「日帰り上高地」(1)雨の上高地。

松本駅を出たバスは山間に差し掛かるが、雨も少しは細くなってきた。
 
 
 
バスが沢渡(さわんど)を過ぎ、上高地に入って来ると、雨も小雨になってきた。
 
 
 
ああ、みどり湖まで来ると、雨は上がったじゃないか!
 
 
 
雨雲がどんどん上がって行く。
 
 
 
が、帝国ホテルに着いた頃には又強い雨になり出した。
 
 
 
 
 
今年のお盆、夏休みはどこへも出かけられなかった。6月下旬に孫が産まれ、その集まりとか出費が嵩み、7月8月は自由な身動きも出来ぬまま過ぎて行った。そうした時、新聞にクラブツーリズムの「特急あずさで行く上高地」日帰りツアーの広告が出ていて、もう最後に行ったのは何年前だろう、夏の終わりの高原を歩くのも久しぶりだ、ネットで直ぐに予約した。料金も7900円と安く、時々山歩きする何人かに連絡したところ、今日はその内の大さん、稲さんの3人で行くことにした。

が、しかし今日の天気予報は関東中部地方は1日雨。場所によっては豪雨も予想されるとのこと。朝自宅を出て、立川で「あずさ」に乗車した時点では朝日も出ていて、或は今日の予報は外れるか、と密かに期待もしていたが、大さんが八王子から乗車し、山梨との県境、笹子トンネルを抜けた辺りから、電車の窓にポツポツと雨のしずくが垂れるようになってきた。

気の早い二人は朝のコーヒーどころか、早くもビールで乾杯。朝からビールを飲む気にならない当方は、車窓の外に煙る鳳凰三山八ヶ岳甲斐駒ヶ岳を眺めつつ、今日の雲行きを心配した。・・この程度の小雨で済んでくれれば良いのだが・・。

ここ何年か「あずさ」には乗ってなかったが、特急とは言え、ちょっとした都市にちょこちょこ止まる快速電車のような感じで、以前のような「特急」に乗車した、という感覚はない。隣の二人と同様に、当方もビールでも飲みたく気分にもなるが、まあ、山へ行ってのお楽しみで取っておこう。「快速特急」はそれでも2時間半ほどで松本駅に到着し、ここからはアルピコ社のHighland Busで一路上高地に向かう。

車中雨が上がったような気配もあって、少しばかり乗客からの安堵のため息も漏れたりしたが、最初の降車場所「大正池」に到着した頃には、かなり激しい降りとなる。ここで何人かが下車したが、皆完全装備の雨合羽を着ている。それでもこの雨の中を歩くのは大変だ。当初は我々3人もここで下車して、バスセンターまで歩く予定でいたが、もう一つ先の帝国ホテル前まで行くことにした。そこからセンターまでは歩いても10分程度、雨でも大丈夫だろう。

大半の乗客は帝国ホテル前で下車、ホテルに入って雨宿りする。ホテルも良くしたもので、日中は部外者の立ち入りも許可してくれる。中には2400円のケーキ付コーヒーセットや900円のレモネードなど注文する人もいるのだろう。現に傘を忘れて来た大さんは、早速ホテル内のショップで、越野順子デザインのお洒落な傘を買い、人が集まるということは、それなりの経済活動も伴うことを実証もした。

帝国ホテル内の高級トイレを拝借し、雨脚が細くなった頃を見計らって、バスセンターに向かう。木道を歩くこと10分、再び激しい降雨となり、急ぎ足でセンターに向かったが、センター駐車場のアスファルトの上は、全くプール状のジャブジャブの水溜りになっていて、靴を水没させながら、センターに辿り着いた。・・まあ暫らく雨足が細るまで、ここで待機せざるを得なかった。
 
 
 
 
小ぶりになった頃合いを見て、バスセンターに向かうことにする。大さん、ホテル内の売店で買った越野順子デザインの傘を早速利用。
 
 
 
雨の遊歩道を歩く観光客。
 
 
 
又、急な土砂降りになり、大急ぎでバスセンターに駆け込む。
 
 
 
バスセンターで雨宿りしている観光客、登山者。
 
 
 
これでは外は歩けない。皆さん、屋根の下でじっと我慢するしかなさそうだ。