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日々の連続

ベトナム「ガックリ」旅行記(15)南寧2日目の朝、円の両替に困難。

南寧駅は泊まった友愛ターミナルのホテルから歩いて5-6分の場所にあった。
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夜の南寧駅。
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駅周辺にはこうした安い旅館「住宿」が沢山ある。1泊50元前後。
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駅前の旧市街は街路樹も綺麗だ。ハナミズキのようなピンクの花が満開だった。
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今朝一番ですることは、銀行へ行って円を両替すること。この街では円もドルもそのままでは使えない。銀行で元に替えないと、食事も買い物もできない。旅行代理店の従業員に聞くと、南寧駅の傍に中国工商銀行の支店があるとのこと。パスポートのコピーだけでは心もとないので、余白に原本証明を書いてもらい駅に向かう。

駅までの途中にはホテル前の友愛路と交わる大きな交差点がり、大勢の警察官やら交通指導員が出ていて、交通整理に当たっている。朝の通院ラッシュ、信号が変ると同時に凄い数の車がダッシュで押し寄せてくる。30年前だったら自転車の洪水だったが、今は自転車はほんの数台、横断歩行者の影に隠れるようにして、見えるだけだ。横断歩行者も凄い人の波。信号が変る同時に一斉に横断開始し、横断道の白線ラインなど人の塊りでどこにあるかも分からない程だ。以前だったら、信号無視の横断者も多くいたが、今朝はこれだけの警察官と指導員がいたら、赤信号を無視して横断開始する人もいない。中国も変われば変わるものである。

南寧駅の直ぐ横に中国工商銀行があったが、まだ時間が早く開いていない。中国の銀行も日本と同じように9時から開業んおだろう。時間があるので駅前を歩いて見ることにする。旧市街ではあるが、あちこちでスクラップビルドが進んでいる。古い建物を取り壊し、超高層ビルが建設されている。地下鉄駅の掘削作業で道路のあちこちが掘り返されている。円形ドームや国際見本市センターのある新開発区と違って、こちらは古い街並みを一新する再開発地区だ。もの凄いスピードで進んでいるようだ。

古い街並みは南寧駅を中心にして放射線状に広がっていて、4-5階建てのビルで統一されている。街路樹が葉も豊富に茂り、ピンクの花を満開に咲かせている。通りの人に花の名前を聞いても、皆足早に通り過ぎて行く。花に関心もなく、名前も知らないからか、当方が、日本人か何人か分からないが、関わり合いになりたくないのか・・。一人、小店の小母さんが花の名前を知っていた。「これは香港の国花。香港に沢山咲いている。」花の名前も言っていたが、通称では「香港ラン」とのこと。季節は違うが色や花弁の形など、日本の「ハナミズキ」にそっくりだった。

南寧駅に戻ると、銀行はまだ開いていない。南寧駅には乗車券を持っていないと構内には入れないが、駅の地下には行くことができる。地下に下りて行くと、ほぼ三分の二が大きな土産物店、雑貨店になっていて、その奥に食堂、フードコートもある。200㎡位のフードコートを取り囲むようにして約10店舗位が店を出しているが、その店の前には、自慢料理の幾つかが写真付きで掲示されている。朝で、余り食欲もないので、写真を見てワンタンのような丼をお願いする。

朝食を終えて銀行へ行くと、ここ工商銀行では両替できない、中国銀行へ行かないとダメだ、とのこと。そんなことはターミナルで聞いていないぞ、と言っても始まらない。ダメなものはダメだ。そこで中国銀行の場所を聞いて、ホテルの反対側の方まで歩き、漸く探し当て、1万円札を提示する。・・が!、コピーでは不可! パスポートの現物でないと両替できない! とのこと。かなり流暢な英語で、フロント案内嬢がまくしたてる。・・困った・・、今日元がないと食事も出来ないし、明日のベトナム行チケットも買えない。上海なら、どこの銀行でも簡単に両替でき、ドルも街中で流通しているが、地方では、国の為替ルールが厳格に守られている。案内嬢に個人的に両替してくれないか、お願いしても受け付けない。当方の困った態度を見てか、中国人で、市民カードを持っている「中国公民」と一緒に来れば、両替できる、と言われ、それは助かった。もう一度ターミナルに戻り、旅行会社の従業員を連れてくれば良い。彼女達は英語が通じないので、パスポートコピーの裏側にその旨を中国語で書いてもらい、急いでホテルまで戻る。

その中国語で書かれたコピーを従業員に見せ、彼女の一人と再び中国銀行へ行き、漸く1万円の両替ができた。1万円が500元、これで今日1日とベトナム行のバス代も買うことができる。・・しかし、円が安くなったものだ。2年前、しばしば上海に旅行していたが、その時のレートは確か750元。その間、円は急速に下落し、逆に元が上がっている。2年前に比べ約6割相当の言しか貰えない。250元の目減り、1万円で5000円からの損をしたことになる。・・色んな意味で今回の中国入国は失敗だった。




裏通りの住宅街。
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旧市街は今急速に再開発が進んでいる。
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パスポートのコピーに、「このコピーは原本に間違いない「と書かれていても、中国銀行では通用しなかった。
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逆に案内嬢からは、「中国公民」と一緒に来なさい、と中国語でコピーの裏面に枯れた。
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