

WH社はオランダのフィリップスと並ぶ世界の2大電気会社だったが、日本のメーカーや、韓国サムスン等の追い上げで、往時の面影はなく、東芝が買収した時点では、既にスケルトン、虚名だけが独り歩きしているような会社だった。東芝はトランプゲームのばばあを引き抜いた形で、買収後にWH社の巨大な債務が判明、3000億円位の損金処理をした。それ以前の買収劇でも、当初、2500億円程度を予定していたが、ファンドやフィクサー等にたらいまわしされ、あれよあれよと言う間に、買収額が釣り上げられて、当初の4倍ちかい9000億円も支払うことになった。
それが今回、WH社が米国で買収したCB&Iが巨額の不良債権を抱えていることが判明し、更に数千億円規模の損金処理を迫られている。
一体、そうしてこんなことになるのか。倒産する「ような会社を口車に乗せられて買ったとしか思えない東芝の経営陣。全く金ぴかの東芝社員はどこへ消えてしまったのか。東芝1社で2兆円程の国府が失われることになった。重大な背任行為だ。
株も為替も下がらない。黒田のトンチンカン政策の為で、日本だけマイナス金利を据え置き、日米の金利差が拡大している。クリスマス休暇、年末にかけ、下がるはずの相場が下がらず、困っている人も多いだろう。日銀が日本の大企業の最大株主になりつつある。日本の会社を全部日銀の膝下に置こうとしているのか! 自由主義経済の中で、こんな国はない。

