ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(131)アバディーン港遊覧。

海辺の町、アバディーン。家族船がもやっている。
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いまだになお、船上生活者がいるのか・・
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対岸が近づいてきた。
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この周辺にも沢山の家族船が係留されている。
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海とビルと船上生活者。アバディーンの風物詩。
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アバディーン港遊覧と言っても、渡船で200-300m離れた対岸まで行き、一度上陸はしたものの、そのまま次の渡船で引き返したもので、乗船時間は片道ものの5-6分と言ったところだ。しかしここへは過去2-3回来ているが、渡船とは言えこうして船に乗って海の上から港を眺めるのは初めての経験だ。

イギリスがこの地にやって来る前までの元々の香港人は海洋族。多分、この辺りを根城にして、その独特な2枚帆を上手に操り、魚を獲り、貝を採り、交易もしていた。家が船であり、船の中で家族揃って寝起きを共にし、各地を移動していた。裏で倭寇と通じていたかも知れないが、基本的には平和な海洋族だ。彼等の先代がアジア各地に住み着き、今のサイゴンバンコクシンガポール、ペナン、等々、各地に中華人街を形作った。だから。今でもそこで話される言葉は北京中国語ではなく、この香港周辺の南方語、カダイ語である。

スコットランドアバディーンは行ったことはないが、近年北海油田が産出されることにより、それ以前の鱈ニシンを主体とする漁業の港町から原油採掘の前線基地として、大きく変貌したと聞いている。ここ香港のアバディーンが50年前と比べ、見違えるような街に変貌したのと同じように。

街も変われば、船上の人々の生活も変わるのだろう。以前は甲板に色とりどりの洗濯物が干してあったりしていたが、今はそうした風物詩も見えなくなっている。実際に人々は船の上の居住から陸地に上がり、今見えるタワーマンションのベランダからこの海を眺めているのだろう。船上から陸上へ。船の近代化は陸上の近代化と歩みを供にして、この港町は発展してきた。岸壁の際まで押し寄せて来ている超高層複合ビルを眺め、そんな風に感じた。



対岸に降りたが、ビル以外にほとんど何もなく、直ぐに引き返した。
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よく見ると、昔の思い出は尚あちこちに残されていた。
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ああ、別の渡船と行違う。
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これは又どこからやってきた渡船だろう。
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僅か5-6分の乗船だったが、良い思い出を作ることができた。
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