
11日目の段階で、豪栄道は1敗。日馬富士を含め、他の力士とは勝ち星3つの差で、今場所は、豪栄道優勝かと、誰しも思っていた。処が、11、12日、下位の力士に連敗し、絶対的優勝の雲行きが怪しくなりかけた。
今日の千秋楽、母親まで駆けつけて、息子の賜杯を楽しみに土俵を見ていたが、日馬富士には戦いらしい見せ場も作らず、本割と決勝戦、幕下相撲で、簡単に土俵を割って、日馬富士の横綱相撲に花を持たせた。伝統の日本人がモンゴル相撲に完璧に下に置かれている。
決勝戦の直前、支度部屋が放映されていたが、日馬富士の入念な予行練習に対し、豪栄道、ただぼんやりと、時間が来るのを待っていた。これではもう戦う前から負けは明らかで、結果もその通りになった。最後まで最善を尽くし、死闘をいとわない日馬富士も、もう戦う前からの諦めの境地。豪栄道が日本人を代表するとは思わないが、あの面構えに似合わず、どうして日本人がこんなにひ弱になってしまったのか・・。
