ちゃおチャオブログ

日々の連続

東京100景(6)戦没者霊園。

千鳥ヶ淵の奥の方に、戦没者霊園がある。
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土手上の賑わいと比べ、ここはひっそりとしている。
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今日はライオンズクラブ主催の戦没者追悼慰霊祭が行われていた。
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厳かな雰囲気だ。
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関係者が弔辞を読み上げている。
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東京に住み始めてからもう既に半世紀以上にはなるが、ここ戦没者霊園には嘗て来たことはなかった。過去テレビで慰霊祭の模様を見たことはあったが、余り強い印象は残っていなかった。今日はたまたまインド大使館までやってきて、この戦没者霊園はその並び、千鳥ヶ淵の土手の数百m先にあることを知り、遊歩道の桜見学がてらに足を延ばしてみることにした。

霊園では今日も何かの慰霊祭が行われている。近寄って見てみると、関東圏のライオンズクラブの集まりで、戦没者の慰霊を行っている処だった。ここは花見の場所ではなく、ライオンズクラブの関係者を除いては、人影もまばらだ。当方も遠方から慰霊碑に一礼し、園内を歩く。

苑の正面右手奥の方に平成天皇の御製の石碑が建っている。これは終戦60年の歌会始に際しての陛下の詠歌を常陸宮妃が謹書したものとのこと。

「いくさなきよを あゆみきて おもひいづ 
        かのかたきひを いきしひとびと」

『かのかたきひを』の意味が当方には不明だが、ニュアンスは理解できる。苦しさ、困難さ、困窮、大変な中を人々は生き抜いてきた。陛下の平和に対する思い、国民目線がこの歌に良く表れている。陛下が国民を思い、国民も又陛下を思う。石碑の後ろに1本だけ枝垂れ桜が満開に咲いていた。この場所へ足を運んで良かった。 

厳かに執り行われている慰霊祭に一礼し、再び花見客で賑わっている千鳥ヶ淵の土手上を戻り、今度は靖国神社に向かった。



日の丸に心打たれる。
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苑内には一本だけ枝垂れ桜が満開に咲いている。
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その桜の下に平成天皇の平和を思う御製が掲げられていた。
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式典を後に、靖国に向かう。
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お堀の土手上には相変わらず沢山の花見客だ。
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