ちゃおチャオブログ

日々の連続

The Third Eye カトマンズへの道(53)レッドフォート、或いはラールキラー城前で。

白衣の集団が通り過ぎ、レッドフォートの大広場に向かう。前方に赤い屋根が見える。
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この辺りはオールドデリーで最も賑やかな場所だ。
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レッドフォートの前の大広場に出てきた。
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5年前はここから城塞に入城した。
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ホテルの近くで朝食を食べ、そこからリキシャタクシーでレッドフォートの前まで来て、広場の前でタクシーを降りたら、丁度そこへ真っ白い衣服を着た数人のグループの行列があった。インドは多民族、多宗教、多文化の国家で、且つカースト制度も現存している。人によっては混沌社会と呼ぶ人もいるが、云わば多層社会。今様に言えば、ダイバーシティ社会である。だからこの白衣の集団がどの階級に属し、どんな宗教を信奉し、その規範に則って行動しているのかは、インド人が見れば即座に分かるだろうが、外人の自分にはさっぱり分からない。5年前、阪急ツアーで来た時の朝、ホテルの前をスッポンポンの裸の男が、何人かに囲まれて行進していたが、随分珍しい光景を見たのだが、後でツアーガイドに聞くと、彼らはジャイナ教徒とのことだった。虫も殺さないジャイナ教徒。

車いすの白衣まで参加している行列が通り過ぎてから、レッドフォートの大きな広場を横切って、間近まで行く。5年前のツアーを思い出す。レッドフォート。赤い城。これは勿論英語であり、ヒンドゥーの正式名は、ラールキラー、と呼ばれているが、多分意味する処は英語と同様に「赤い城」だろう。城壁、及び城内の主要建築物は赤い砂岩で出来ていて、赤というよりか、緋色をしている。緋色、或いはビロード色か。

この城塞はムガール帝国第5代国王、シャージャハーンの建てたものである。シャージャハーンの意味は、大王の中の大王。この頃のムガールが最強で、最大の版図を誇った。それまでは王都はアグラ城(タージマハールの直ぐ横にある城塞)にあったが、シャージャハーンにより、この場所に移された。ムガール帝国最大規模の王城で、阪急ツアーの際も最初にこの場所を訪問した。今広場から王城正門を眺めると、5年前のことが思い出される。大学東洋史の授業の中で、何回となく出てきた名前、アクバルとシャージャハーン。この城塞の前に立つと、半世紀前の大学授業が突然に思い出されるものだった。



広場から賑やかな通りを眺める。左は別の宗教施設だ。
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仏教寺院のようだ。
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シャージャハーンに敬意を表し、記念写真を撮る。
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良い思い出になった。
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