ちゃおチャオブログ

日々の連続

3.4.(月・氷雨)夢破れ、山梨土地売却。

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30年程前に買った山梨の別荘地を売却する。昨日売買契約書を郵送した。合計で290万円。山梨白州町、130坪の別荘地を800万で買ったのは平成元年12月。40歳の時だ。当時バブルがこんな風に弾けるとは夢にも思わず、他に投資用分譲ホテルも3か所持っていて、後10年仕事して、50になったら引退し、株式収入やホテル収益を元に、この白州のサントリー工場近くの自然の中で、長閑な生活を考えていた。

処が僅か数年後、3M,宮沢、三重野、後一人は今の五輪事務局長の武藤だったか・・、特に現代の鬼平、などとマスコミに持てはやされた三重野日銀総裁の極端な金融、金利政策で、バブルは大きく弾け、日本経済をどん底に陥れた。それから30年、漸く息を吹き返すつつあるが、まだ当時の旺盛さは取り戻していない。

そのバブルの余波で、投資先ホテルが倒産、ローン返済で十他途端の苦しみに追い込まれたが、自己破産もせずにあれも何とか凌ぎ、1件はまだ尾を引いているが、2件は数年前に漸く手切れができて、残るはこの山梨の土地だった。

夢破れて山河あり。ここにピラミッド型の山荘を建てる夢もとうの昔に消え失せ、今では車も手放して土地自体を見に行くことも無くなり、ほったらかしにしておいた。
すると去年の暮れに裏に住んでいる松井さんから挨拶の手紙が来て、写真も同封されていた。ここには桃とか栗、桑の木が植えられていたが、どうぞ自由に取ってください、と電話で話した。

そんな電話のやり取りの中で、この土地の売却話が出て、300万円で売ることにした。小屋の撤去費とか立木の伐採等で、10万円を差し引き、合計290万円だ。
もしも売れなければ子供達への相続となるが、こんな山梨まで行くこともないだろう。自分とは考えが違うのだ。

800万の購入代金に全額ローンの800万。当時の金利を加算すると倍額の1600万円程になる物件だが、五分の一、300万だ。会社が倒産した場合、残金の配当は2割も出ないので、まあ、程ほどの金額か・・。死んだような土地だ。ここで290万の現金が入ることは有難い。裏に住んでいる松井さん、今までの倍の広さになり、喜んでいるだろう。死んでいた土地が生かされた。

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