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日々の連続

四国霊場・高知篇(26)第三十七番岩本寺に参拝し、足摺のホテルに向かう。

岩本寺は五佛が祀られ、御堂も多い。

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大師堂。

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本堂、薬師堂に辞去し、寺を下がる。

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岩本寺山門。

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高岡郡四万十町にある第三十七番岩本寺。神仏の集合と分離を経て現代に至った歴史をそのままの形として残しているかのような、五佛をご本尊とする、多分日本ではこの寺以外にはないような多神教の見本のようなお寺。それぞれの五真言を唱和するが、神仏間に争いが起きないように、唱和の順番は真言宗十三佛真言の順番通り、即ち、不動、地蔵、薬師、観音、阿弥陀の順に唱和する。

 

ここも又歴史は古く、最初の創建は行基と言われている。山号が藤井山五智院、と呼ばれるが、確かにここは五智院、五体の佛が祀られているが、途中の変遷、混乱の中で、現在重文に登録されているものはない。大師堂が200年程前の建立と言われているが、この寺では一番古いようだ。境内には他にもいろいろな建物があるが、比較的最近、明治以降の建造物だろう。各五佛の御堂にお参りするのは省略し、本堂と大師堂の2か所で合計10真言を唱え、この寺を後にした。

 

今日の巡礼はここが最後で、これから足摺岬先端付近にあるホテル、足摺サニーサイドへ向かうことになる。途中の天気予報では、高知の四万十、足摺方面が短時間集中豪雨の警報なども出ていて、局地的に大雨が降っているようだ。道路の寸断、通行止めなども心配されたが、どうにかホテルまでは行けるようだ。四万十に通じる支流の横を通るが、茶色の凄い濁流が勢いよく流れている。

 

奔流と言えるようなこれ程激しい勢いの川筋を見るのも久しぶりだ。堤防すれすれの、はち切れんばかりの怒涛の流れを狩野川で見た事もあったが、それはもう随分以前のことだ。台風が直撃する地方では、川も一気に増水する。自然の力強さ。この地方ではまだ身近にそれを見ることができた。

 

山門の柱には五仏が本尊と記されている。

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これから足摺岬先端にあるホテルに向かう。

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四万十川に流れる支流。短時間集中豪雨で、川が濁流になっている。

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自然の荒々しさを目前にした。この先に四万十川がある。

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