ホテルレストランは７時にオープン。客は誰もいない。
朝食はフォーにした。しかし、以前のような美味しさは感じられなかった。
ホテル７階の窓から周辺の景色を眺める。
ベトナムと言ったらフォー。ラーメンでもソバでもないフォー。フォーはベトナムの国民食。米粉で作られた麺で、最近日本でも米粉から練られた麺が出回るようになってきた。１０年前初めてこの国に来て、フォーを食べたとき、あっさりした麺つゆの味と、たっぷりの野菜が乗せられた丼にベトナムらしい珍しさを感じたが、健康にも良さそうだった。
今度ベトナムへ来るときは、是非またこのフォーを食べようと思っていたら、ホテルの朝食にフォーのメニューがある。アメリカンブレックファーストでもない、コンチネンタルでもない、ベトナムはこのフォーに限る。
だが今日のフォーはやや期待外れだった。期待しすぎた結果、味覚に満足できなかったのか、１０年の歳月がフォーの製法、料理法を変えてしまったのか・・。１０年前の感動は沸いてこない。以前は小さな丼に溢れるばかりの山盛りの野菜が乗っていたが、今日の器は以前の倍ほどの大きさで、麺の量も多い。以前のように汁まで綺麗に飲み干して、完食するという気持ちにもなれず、結局麺も残してしまった。
ホテルのレストランは7時にオープンで、7時になるのを待って入ったが、この時間、客は誰もいない。宿泊者が少ないのか、まだ時間が早いのか・・。中国は今米中貿易問題で、経済は下火。韓国は更に悪い。中国人、韓国人旅行者も激減しているに違いない。朝食を終え、今日の1日何も予定はないが、取り敢えずはサイゴン中央市場、ベンタイン市場まで行くことにした。中央大通りは、大きな南国の樹木が茂るプロムナードになっている。その大踊りをゆっくり歩いて市場に向かった。
南国だけあって、高い樹木も多い。
フランス統治時代の残照か・・
中央大通り、公園のようなプロムナード歩き、ベンタイン市場に向かう。
