世田谷一家殺人事件が発生してから、来月で２０年になる。警視庁は犯行現場の自宅を今まで保存してきたが、取り壊し要請を遺族に求めた。遺族としては事件解決までそのままの状態で置いときたいとの要望。
いろいろ物証もあり、警視庁も広範な捜査を展開したが、２０年経っても事件は解決しない。それ以前の八王子のスーパー南平強盗事件も犯人は杳として見つからない。一時は捜査員を米国まで送ったりしていたが・・。現在の警察はこうした通りすがりの凶悪犯行事件にはお手上げの状態だ。通りすがりでもない、周辺の関係者の犯行と思われる紀州和歌山のドンファン殺人事件は既に1年以上も経っているが、容疑者する目星もついていない。茨城県境町の深夜の夫婦殺害事件にしても、何らかの怨恨と思われるのだが、既に2か月経った今でも全く前に進んでいない。これ等の事件は殆ど迷宮入りに近い状態だ。警察能力が落ちているのか、学業成績の良い県警幹部が捜査を指揮し、杉下右京のような真に頭の良い刑事を排除し、狭量な視野での捜査をしているからなのか・・。ドンファン事件では酒屋の倉庫にあった空のビール瓶数千本を1本づつ検査し中に睡眠剤が残っていないか調べていた。地道すぎる捜査にそこまで追い詰められているのか、同情心すら覚えた。日本の世界に冠たる科学捜査を返上しなければならないか・・。
