ちゃおチャオブログ

日々の連続

サイゴンの3日間(11)スコールの中ホテルに戻る。

船は一向に離岸する様子もなく、下船することにした。

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川沿いの大通りは賑やかだ。

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クルーズ船。クルーズできなかったのは残念だったが・・。

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サイゴン川とメコン川は基本的に全く別の川である。上流も下流もこの二つの川が交わることはない。そもそもメコン川サイゴンの南100キロ程離れている国際河川で、自分も以前メコン川下流の町、ミトーから川を遡上し、中間程の場所にある川の国境で、カンボジアに入国したが、当時も今もカンボジアはビザが必要な国で、その場で入国ビザ、Entry Visaを発行してもらうのにかなりの時間待たされた。と言っても今までののろのろ船足で、時間の回り方が東京時間と違って、ゆっくりだったから、1時間ほどの待機は全く苦にならず、むしろ税関周辺を散歩できる喜びの方が大きかった。Visaの代金は、これはもう殆ど国際協定価格のようなもので、どこの国、どこの場所でも3000-4000円程度で取得できた。

 

その国際河川メコン川に比べたら、サイゴン川は内国河川ではあるが、そうは言っても川幅は十分広い。信濃川の最大幅、長岡辺りでの広さはある。が、川面を眺めていても、船は一向に動く気配もない。エンジンはゆっくりと回転しているようだが、これから動き出すような急速回転にはなっていない。どうみてもクルーズではなくて固定式なのだろう。もう一度席に戻って残りの食事を又食べる気にはなれないし、又、あのバカ高いビールを追加で頼む気持ちもサラサラない。船内はまだ賑やかな宴が続いているが、自分は下船することにした。帰りも又ルーシーさんが迎えに来てくれるとのことだったが、待ち合わせるのも面倒だ。タクシーで帰ることにしよう。

 

川に沿った大通りは車の流れも多く、時々はタクシーも通っているが、どれも止まってくれない。空車のマークが判然としないが、客が乗っているのかも知れない。タクシーを捕まえるのに大分時間を食い、そうこうする内、雨になってきた。最初はポツンポツンと雨だれが落ちてきたが、数分もしないうちに、ドっと降ってきて、土砂降りだ。タイでもこのような急な土砂降りに遭ったこともあったが、南国特有のスコールだ。ドサっと降って、数十分もしないうちに、空はカラッと上がる。急いで雨宿りのできる大きな木陰を探し、生い茂った枝葉の下で雨をしのいでいると、ラッキーにもタクシーが止まってくれて、ホテルカードを示し、ホテルに連れて行ってもらった。案の定、乗っている途中で、土砂降り雨も上がってきた。ホテルに着いたのは9時ころだったが、この時間、又外に出るのもおっくうだ。シャワーをゆっくり浴びてサイゴンビールを飲んで早めに寝ることにした。ホテルのビールはクルーズ船の半値以下だ。

 

船内では、まだ沢山の乗客が宴を楽しんでいる。

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Empress Hotel レセプション。

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ルーシーさんはもう上がっていて、別の女性が勤務していた。

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