ちゃおチャオブログ

日々の連続

サイゴンの3日間(26)歴史資料館にて。

建物に入ってすぐのエントランスホールでは何かの催しが行われていた。

f:id:commodore:20191228172415j:plain

 

何かファッションショーが行われているようだ。ここは依然来た戦争博物館とは違うようだ。

f:id:commodore:20191228172506j:plain

 

階段の上には、ベトナムのモデルさんが、これから階段を下りてくる処だった。

f:id:commodore:20191228172555j:plain

 

白い石造りの外観は戦争博物館と似ていて、最初はこの場所がそうかと思ったが、中に入ってみると、以前来た場所とは違うようなイメージだった。建物の前庭は以前とは大分違っていて、戦争博物館の元の建物は大統領官邸だから、前庭も広々としていて、高い樹木も沢山繁っていた。ここにはそうした前庭はなく、駐車場からはすぐに建物内に入ることができた。

 

入ってすぐのレセプションホールでは、今何かファッションショーの予行演習のようなことが行われている。正面の幅広の階段上には、ベトナムのビューテイが数人並んでいて、これからしずしずと階段を下りてくる処だ。時代が変われば文化も変わる。中にアオザイっぽいモデルもいるが、主流は洋装だ。日本の着物文化が後ろに押しやらたと同じように、この国でも、服飾、食事、生活基盤、あらゆる伝統的な文化は欧米の「先進」文化に押しやられていってしまう。それが時代の流れだ。

 

その正面ホールを斜に見て、展示室に回る。矢張りここは戦争記念館ではなく歴史資料館だ。植民地以前の古いベトナムの生活用品、写真パネルなどが展示されている。多分、Lucyさんとの間にミスコミュニケーションがあったのだろう。War Memorial Museumというべき処を、Historical Museum,歴史博物館と言ってしまったようだ。まあでも、ここはここで興味深い。

 

フランス植民地以前にはさしたる文化、文明等なかったと思っていたが、ここには強力なグエン王朝があったのだ。フエ(ユエ)には立派な王城も残っている。戦国末期には日本からの貿易船もフエの近くの港町、ホアヒンまでやってきて、ちょっとした日本人町なども作っていた。唐行きさんどころか、越南さんだ。そんな風にして、歴史資料館を見てまわった。

 

矢張りここは戦争博物館ではなく、歴史資料館だ。

f:id:commodore:20191228172822j:plain

 

歴史資料館から次に向かったのはショロンのお寺だ。

f:id:commodore:20191228172919j:plain

 

行く途中のショロン街道の並木が美しい。チェンマイ郊外のランプーン街道の美しい並木道を思い出す。

f:id:commodore:20191228173000j:plain