シルク店での買い物ショッピングを終え、最後の昼食レストランに向かう。
空港への途中のレストランで、最後の中華となる。
4日間ご苦労様。見知った人々とテーブルを囲む。
店の売り上げがどれ位あったのかは知らないが、同行のナベさんのように初めて中国を訪問した参加者も多い。自分から見たらかなり高額な商品と思えたが、初めての人にとっては経験上の比較材料を持ってなく、販売員の口車に乗せられた訳ではなかろうが、かなりの人が小さく折りたたまれた絹の毛布などを手にして、このシルク店を後にした。これから空港まで3の途中のレストランで最後の昼食を取って、浦東国際空港へ送られる。
名残惜しくないと言えば嘘になる。どこの国を旅行しても、それが最後の日となり場所となると、何かしら愛着郷愁を覚える。特に今の自分の年齢を考えると、もう再び来れないのではないかと思うようになる。来れるとしても回数は限られるだろう。そんな哀惜の感情で窓の外を見ていると、間もなくレストランに到着した。最後の中国料理となる。まあ、中華は日本でも食べられるので、それ程名残り惜しくもないが・・。
テーブルを囲んだ何人かともこれで最後だ。正式に自己紹介をした訳ではないから、名前すら知らないが、4日間の間に見知り、ほのかな心も通じるようになった。先を争って自己の権利を主張するような関係にないから、皆温厚で鷹揚だ。最後のテーブルを囲み、たわいない話に興じ、穏やかな時が過ぎる。でも、空港に行き、飛行機に乗り、成田に着けばもう赤の他人だ。東京のどこかで偶然誰かと会うということもないだろう。大体彼らがどこの町からやって来たのかも聞いていない。たわいない会話と、何時ものお馴染みの中華、上海料理を食べ終え、空港に向かった。
ツアー最後の中華、上海料理。
何か哀惜の情を覚える。
食事を終え、いよいよ浦東空港へ向かう。