いよいよＡＮＡ機上の人となる。
暮れなずむ上海浦東空港。
さて、いよいよ離陸だ。
上海―成田は乗ってしまえば3時間もかからない。５時半に離陸するＡＮＡ機は時差の１時間をプラスして９時には成田に到着する。本当にあっという間だ。
以前沖縄に勤務していた頃、那覇と羽田を頻繁に往復していたが、当時、気流の関係でどっちが長かったか定かに覚えていないが、那覇ー羽田の飛行時間は２時間～２時間半だった。今日の上海ー成田間と差して変わらない。新幹線のぞみが就行する以前のひかりでの東京ー大阪間よりも早い。ジェット機の機能も良くなり、スピードも速くなった。
夕方の上海。座席が窓際でなく、暮れゆく上海の高層ビル街を見ることは出来ないが、まあ、同じような光景は過去各地の都市で見ている。超高層ビルのジャングル、林立は人類の富と繁栄を象徴している。上海は香港程でないとしても、来るたびに超高層ビルが増えている。その内、香港と同じような景観になるだろう。次に又個人で来ることがあれば、窓際の座席をキープしよう。
離陸して間もなく、機は太陽の動きとは反対の方向に向かっていくので、窓の外は直ぐにも暗くなり、夕食が運ばれる。機内食は旅の楽しみの一つだ。国際線でアルコールのフリードリンクがサービスされるのも嬉しい。ただ飛行時間が短いので、沢山は飲めないが・・。４日間の旅行を思い出すまでもなく、機内放送が流れ、シートベルトが案内される。間もなく成田だ。通関を済ませ、スーツケースを受け取り、電車を乗り換えて自宅に着くのは深夜になるだろう。
３年前の旅行記、今日漸く終了する。写真を見ながら、情景を思い出し旅の記を綴った。ＪＡＬとＡＮＡとの大きな勘違いがあったり、細かい部分での記憶違いや間違いもあっただろう。ここ最近旅行の回数がずっと減ってきて、直近の去年１０月のベトナム旅行以来、海外への旅行はない。旅行記の種切れ状態になった、途中で中断していた３年前のこの中国ツアー旅行を引っ張り出した。他に最近の旅行があれば、この旅行記を引っ張り出すまでもなく、中断したままでお蔵に入っていただろう。この先あと何回海外旅行が出来るかどうかは分からない。今年は新型コロナ禍で、いよいよ海外へは行きづらくなった。過去１０数年、あちこちの旅行をほぼ毎日旅行記として綴ってきた。今はもう旅行もない。書くべき旅行記もない。次の旅行が何時になるのか・・。長い冬眠になるかも知れない。
終
機内は殆ど満席に近い。
離陸して間もなく、機内食が運ばれてきた。
Ｂｏｎ Ｖｏｙａｇｅ！ 良い旅だった。次はいつになるのか・・。次はあるのか・・。
