始発から３番目の電車に乗って羽田空港へ、
７時３０分発の松山便。コロナ禍で、各地に飛ぶ便も極端に少ない。
久し振りの羽田空港。これから松山へ。
梅雨の最中で、厚雲に覆われている。
四国霊場八十八ケ寺巡礼。前２回は阪急トラピックスの巡礼ツアーで、それぞれ２泊３日の日程で、徳島、高知の２県の霊場を巡礼した。次の愛媛もツアーの申し込みをしていて、本来の予定は５月中の出発だったが、コロナ感染の拡大で、政府の外出自粛要請もあったりして、自分もギリギリまで様子を見ていたが、矢張り旅行は心配になり、家族の反対もあったりして、出発の１週間前にキャンセルした。直前のキャンセルだから違約金２－３割、３－４万円位は没収されるかと覚悟していたが、自分と同じような考えの参加者が多かったのか、ツアー自体が中止になって、払い込んだ旅行代金全額が返金されることになった。実にラッキーだった。
そこで、このコロナ禍が何時まで続くか分からないが、５月下旬頃より全国的にも感染者数の減少が見られ、それは日々減少していき、これならツアーがなくても、自分一人でも行けるかも知れないと思い、日程等を検討した。ＪＡＬの飛行便をチェックすると１日１便。午前羽田を出た便が、午後、松山からとんぼ返りで羽田に戻ってくる。コロナ最中とは言え、淋しい限りだ。去年行った能登輪島空港は１日確か１便か２便だったが、松山は輪島と比べたら地方の大都市、コロナさえ無ければ１日４－５便は飛んでいるだろう。いずれにしても６月２１日出発のその１便、９時５０分発に予約を入れた。
そうこうする内にコロナ禍も段々下火になってきて、政府の外出禁止も緩和され、県境を越える移動も自由になり、自分は知らなかったのだが、その禁止が解かれたのは６月２０日からで、偶々自分が予約したのは、その翌日の日程だった。これも又ラッキーだった。もしも県境移動が禁止状態だったら、ひょっとして、飛行機には乗れなかったかも知れない。それから又出発の１週間前になって、ＪＡＬからのメールで、搭乗予定の便の変更案内があり、９時５０分予定が７時３０分に変更されたとのこと。このコロナ禍で、ＪＡＬも色々やり繰りも大変なのだろう。いずれにしても７時半と言うと、前２回の徳島、高知行も朝１番の飛行便で、いわば慣れっこになっている。いつも夜中に何回もトイレに起きているので、２回目か３回目に起きた時に、そのまま起きてしまえばよいや、と。
更に又もう一つのラッキー。政府の特別給付金１０万円が旅行直前に振り込まれ、これは大いに助かった。これで少しばかりは贅沢もできるかも知れない。天の恵みだ。総理もたまには良いことをしてくれる。天から降ってきた特別ボーナス、慈雨の如しだが、後は慣れない運転、事故を気を付けなくては・・。そんな思いで、始発から３番目の電車に乗って羽田に向かった。
折角窓際の席を取ったが、梅雨空で視界もさえない。
時々雲の切れ目から眼下も見える。
瀬戸内の島影が見える。
間もなく松山だ。
