ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(24)弘法大師は弥勒菩薩。

宿坊の精進料理は珍しく、スマホでも撮っておいた。

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  • 食事の部屋から自室に戻るのに、お寺の廊下を通って帰る。

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別格本山だけあって、広いお寺だ。

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昨夜は12時頃に布団に入り、3時過ぎにはトイレで目が覚めた。家を出る時間までにはまだ1-2時間余裕があるが、再度寝付くことは出来ず、そのままごろごろして時間を待った。歩く速度が遅くなっているので、自宅から駅までの時間を充分取って、電車に送れないようにした。お陰で空港には出発の1時間以上も前に着くことができた。朝4時過ぎから夜7時まで、今日は1日中動き回ったことになる。明日で75歳になるが、我ながら頑張ったものだ。

部屋に戻り、早目にお風呂に入る。お風呂さえ入っておけば、眠くなったら何時でも寝ることができる。布団にごろんとなるだけだ。風呂から上がり、改めて納経帳を開く。四国霊場巡りは以前から興味は持っていたが、妻が3年前に亡くなり、その思いは更に強くなり、2年前、阪急トラピックスの巡礼ツアーに参加し、徳島、高知の二国の巡礼は終えた。去年、次の愛媛、伊予巡礼を申し込んでいたのだが、コロナ禍でツアーが中止となり、それではと、自分でレンタカーを借りて、愛媛、香川と順繰りに二国を巡礼し、去年中に四国八十八ケ所お札参りを終えることが事ができた。そこで最後の高野山お礼参りだが、これも又阪急の京都、奈良、高野山のツアーに申し込んでいたのだが、コロナ禍が収まらず、結局ツアー催行は中止となった。であれば四国同様自分で来るしかないと、明日の誕生日に絡めて、今日高野山にやって来た。予定より1年遅れたが、今日目的は達成できた。

年を跨いでの巡礼、いろいろな事が思い出される。お寺の事、同行者のこと、先達さんのこと。江戸時代の伊勢参り金比羅参りは半分が物見遊山の旅行だったが、四国巡礼も似たようなものかも知れない。ツアーとレンタカーで半分は観光気分だったかも知れないが、それでも88ケ所、真言と心経を唱えていれば、習わぬ寺小僧、お経も自然と身に付いてくる。先刻奥の院で開経偈から始まって、十善戒、般若心経、光明真言大日如来真言弥勒菩薩真言を諳んじて唱えられたのは、成果の一つだ。種字も又多少なりとも読めるようにはなった。

種字は真言宗独特の梵字で、一文字で仏や天地人智の真理を表している。梵字まで読めるようになったらイッパシだが、自分はまだそこまでは至っていない。各寺で御朱印を頂く際に、頭に梵字を書く所もあり、時間があると寺僧に意味を聞いたり、後でご本尊と比べたりしていたが、ここ奥の院梵字は「ユ」だ。「ユ」とは弥勒菩薩を表す種字で、弘法大師弥勒菩薩の生まれ変わりと信じられている。弥勒菩薩は56億7000万年後に人々を救済する為にこの世に現れてくると言われてるが、気の遠くなるような話だ。地球が誕生してまだ50億年も経っていない。果たして人類がその時まで命運を保てるだろうか・・。有りうるとすればそれは何回目かの猿の惑星だ。地球がくるくる回り、宇宙が膨張と収縮を繰り返し、150億年経っているが、宇宙の経年からすれば、50億年など三分の一。今我々は何回目の人間を生きているのだろう・・。

 

  • お風呂から帰り、改めて納経帳を見る。頭の文字は種字(梵字)の「ユ」だ。

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御朱印は、頭に「ユ」と梵字で書かれていて、その舌に「弘法大師」と書かれている。

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翌日、護摩供養もあるのだが、早立ちするので、寺僧に渡して置く。

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