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日々の連続

四国霊場最後の巡礼(43)第八十二番根香寺(ねごろじ)の紅葉。

胎内くぐりの胎内には沢山の観音像が奉納されていた。

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胎内の一番奥にある観音像。

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胎内を出たところにある大師堂。

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  • 大師堂は新しい建物だ。

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    • 本堂に一礼し、根香寺を後にする。

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    四国霊場第八十二番根香寺は「ねごろじ」と呼ぶ。和歌山に同名のお寺があるが、こちらは「根来寺」と書く。高野山で修業した覚鑁(かくばん)上人が高野山から別れ、和歌山の地で根来寺を創建し、真義真言宗を打ち立てた。弘法大師が亡くなって凡そ200年後のことだ。真言宗中興の祖と言われ、死後興教大師と呼ばれることになった。

「根来」で名を馳せたのは戦国時代に活躍した鉄砲集団「根来衆」で、彼等は根来寺の僧兵である。従って現代人には「ねごろじ」と聞くと、和歌山の「根来寺」を想起するだろう。しかし四国霊場の「根香寺」は歴史も古く、弘法大師創建の寺だけあって、和歌山に引けを取らない。

五色台五峰の一つ、標高450mの青峰の中腹標高360mに建つこの寺、大師創建後、暫くして甥の智証大師円珍がやってきて、この山の香木から千手観音を彫像したが、その切り株の根元から芳香が漂ってきた。そうして名付けられたのが根香寺であった。江戸時代になって、この寺は真言宗から天台宗に変わったが、ご本尊の千手観音は変わらずそのままである。

山中にある名刹だけあって、境内の紅葉は先刻の白峯寺に劣らず綺麗で見事だ。11月中旬、花見に取っては丁度良いタイミングだった。胎内くぐりをして、大師堂にお参りし、その横の高台から眼下の高松を眺める。五色台は白峯寺坂出市,この根香寺高松市、と上手に棲み分けしている。高松市の向こう側には台状の台地が横たわっている。屋島だ。昔は島だったようだが、今は地続きになっている。あの台地の中に第八十四番屋島寺がある。後二つ目だ。頑張ろう。

 

山門迄の参道は見事な紅葉だ。この御堂は五大堂か・・。

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この参道の前方に山門がある。

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  • 山中で空気が澄んでいるから、紅葉の色も純粋だ。

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    この石段を登ったところに山門がある。

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    水かけ地蔵尊に水をかけてやって、寺を去る。

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