７３０交差点からホテルに戻る途中にＡＰＡホテルがある。３年前にやってきたネギさんもこのホテル正面は覚えているだろう。
近くにはこうした辯護士事務所もある。
海に近い場所にはマンションなどもある。
ああ、神社もある。珍しい。
石垣で３泊したホテルは離島ターミナルからも近く、市内飲食店街からも近い場所にある先島ビジネスホテル。石垣島の所在している群島は、一般的に「八重山」と呼ばれているが、他方「先島」と呼ばれることもある。これは石垣周辺の八重山諸島と、その手前にある宮古諸島を合わせて、「先島諸島」と呼ぶ習わしになっている。沖縄本島から見たら、これ等の群島は皆押しなべて「先島」に当たるのだ。
このホテルはたまたま「先島」と呼ばれているが、それはこのホテルの経営母体が先島交通で、タクシー以外にも観光バスや、観光業などもやっていて、地元の優良会社だ。内地からやってくる観光客をこのホテルに泊めさせ、タクシーや観光バスで島内を案内し、又は離島へも案内する。ただ今はコロナ禍でそうした観光客の姿は見られず、漁業、港湾関係の長期滞在者が多いようだ。ホテルの建物の三分の一程は先島タクシーが使用していて、或いは遠方から出稼ぎにきているタクシー運転手の宿舎にもなっているのだろう。
７３０交差点。ここは日本の国道の最西端、最南端の場所で、国道３９０号線はここを起点にして北上する。今から４０年ほど前、沖縄が米国施政権下から日本に復帰し、今までの右側交通から日本の左交通に変更されたが、その交通変更に伴う混乱や事故を防ぐため、内地から数か月にわたって沢山の警察官がやってきて、主な交差点には多数の警察官が張り付いて、事故防止に努めた。その交通ルールの大変換が行われたのが７月３０日深夜０時のことで、この交差点はそれを記念して、この場所に造られた。
当時自分は沖縄本島にして、この歴史的な交通変更を身近に見ていたが、多分、皮肉なことに、この数か月が沖縄に於いて、最も交通事故の発生が少なかった。道路のあちこちに制服警官の姿を見たら、勿論飲酒、スピード違反などはないし、ドライバーもより慎重な運転を心掛けたのだろう。
その７３０交差点から少し歩いた先にAPAホテルがあり、先島ビジネスホテルはこのAPAの直ぐ先だ。ネギさんが３年前、奥さんとこのホテルに泊まり、八重山観光にやってきたが、ホテルの写真を撮っておく。まだ３年前のことだから、ネギさんも記憶しているだろう。石垣は日本の最西にあり、東京と比べ３０分以上も日没が遅い。夕食にはまだ随分と陽が高い。部屋で一休みし、日暮れになって街へ出ていくことにした。
先島ビジネスホテルに着いた。
ホテルの三分の一は同族経営の先島交通が使用している。
石垣港埋め立て地へのアーチ型橋は、このホテルの横から出ている。
部屋から日没近い石垣港を眺める。夕食にはまだ早い。
