富士吉田忠霊塔の数十m上に富士山を真正面に見る展望休憩所がある。全く
ほれぼれとした富士山だ。
<笠雲の 棚引く富士に 対面す>
ここからの吉田の町はより広範囲に見えて来る。
展望台で一休みし、どこまで行けるか分からないが、新倉山山頂を目指す。
稜線を見る限り、7-800m程度の山だろう。
五重塔の少し上に展望休憩所がある。外人観光客は五重塔と富士山のペアリングの写真が撮れれば、それで十分満足するので、この上の展望台まではやってこない。五重塔の写真を撮ったらそれで目的達成だからUターンして下山する。この展望台までやってくるのは地元の人位だ。自分達は時間があるので、そこまで登る。中学生位の少女が2‐3人、そこで休んでいた。街中の不健全な場所で遊ぶよりは、余程か健全だ。真正面に富士山が見え、下の五重塔の場所よりも、より雄大に見える。正に富士山と対座する。
「笠雲の棚引く富士に対座せり」
休憩所で一休みし、ここまで登ってきて更に欲が出てきた。この新倉山の高さはどの程度か分からないが、稜線を見たところ7-800m程度だろう。遊歩道のように整備された登山道も出来ている。どこまで登れるか分からないが、行ける所まで行ってみよう。Inaさんと相談し、登れる所まで登ってみよう、と登山を開始した。殆ど無人のように思えた山道だったが、矢張り、数少ないながら地元の登山者もいる。今日は土曜の休みで天気も良く、地元の人にとっては手頃なハイキングコースになっているようだ。
登り始めて10数分、矢張り脚力は随分と落ちていて、近くに見えた稜線に行くのも中々大変だ。途中の山道標識にゴロン石という案内があり、どうも山頂の中腹にあるようで、取り敢えずはそこまで登ることにする。今日の処は山頂までの往復は諦めよう。丁度登って来た元気そうなスポーツマンタイプの男性に場所を確認すると、ゴロン石はもう直ぐそこ、5-6分で行けるとのことで、頑張ってそこまで登ることにした。
富士山の過去の噴火で吹き飛ばされた岩石なのか、登山道の周りに大きな岩のような岩石がゴロゴロしている場所に来て、その奥に一際大きな巨岩があって、何か小さな鳥居もあって、この磐が霊廟のようになっている。地元の一部の人にとっては神聖な場所なのだ。霊岩にお参りし、そこの前で一休みし、今回は新倉山の山頂は諦め、下山することにした。
途中山道の脇には大きな岩が見えて来る。
中登って来た若いハイカーに聞くと、ゴロンゴロン石はもう直ぐ先とのこと。
少し登った先に巨大な磐があって、霊廟のようになっている。
霊廟にお参りし、少し休憩して、今回は山頂は諦め、ここから下山することにした。