ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(29)紀ノ川沿いの風景。

九度山駅からは人家も増えてきて、紀ノ川も見える。川向こうは橋本の中心部だ。

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左岸段丘は川に向かって下り落ちている。

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電車は紀ノ川左岸の段丘上を走って橋本駅に向かう。

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ああ、これから紀ノ川を渡る。

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江戸時代の九度山がどれ程鄙びた土地だったのかは想像に難くないが、今は交通の便も発達していて、この辺りの中核都市、橋本の郊外に位置していて、橋本を経由しての京阪神、奈良・和歌山への交通の便もよく、人家もかなり密集している。今は九度山という町政を敷いている。真田家の墓所は去年旅行した長野の松代のお寺にあったが、幸村、大助の父子もその変りぶりに草葉の陰で驚いているだろう。昨日高野山に上る途中この九度山駅で一時下車しようかとも思ったが、初期の目的を忘れてはならない、明日帰りに時間があれば旧居跡でも訪ねてみよう、と通り過ぎたが、今日になっても又同じような理由で、下車はパスした。思い立った時に直ぐやらないと、後からだと中々着手できない良い例だ。

この九度山駅から終点の橋本までは人家も増えてきて、紀ノ川河段丘に開けた果樹園の間にも住宅が見えてきた。段丘果樹園は紀ノ川に向かってなだらかに下っていて、その間を電車が通り抜け、川と平行に走る電車の左窓からは、穏やかな川の眺めがずっと付いてくる。橋本駅の標高は不明だが、100mもない。精々50-60mだが、この川は紀州の海までそれ程に緩やかに流れているのだ。この後橋本から和歌山までJR和歌山線に乗るが、紀ノ川はずっと左側を流れていて、そのどこにも急流、早瀬などはなく、実に穏やかな川並と思った。

橋本市内に入って電車はその紀ノ川を鉄橋で渡り、駅に着く。いつRenewalされたのか綺麗な駅だ。南海電鉄とJR相互が乗り入れていて、乗り換え駅となっている。30数年前、この駅から高野山鉄道に乗り換えて行ったが、その時は確かまだ古い駅舎で、如何にも田舎びた記憶がある。今の駅は東京近郊の郊外駅と同じくらいにモダンだ。ここからJRに乗り換えて和歌山まで出るが、発車までに30分ほどの時間があり、改札を出て駅前広場を眺める。駅前も東京近郊のやや人口の少ない昇降客の少ない地方駅前の広場のようで、この駅舎の新築と同時に開発整備されたようだ。東京にあるパチンコ店の代わりに学習塾の看板が目立つのは新鮮だった。30年前の記憶はおぼろにあるが、更にその前の50年前の記憶は全くない。この駅前を自転車で走ったのか・・、それとも自転車を電車に載せて通過したのか・・。古い記憶などいい加減なものだ。

 

  • 紀ノ川。流れ穏やかな大きな川だ。

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紀ノ川を渡って直ぐの場所に橋本駅がある。九度山駅からはほんの10数分、極楽橋からも40分程で着いた。

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橋本駅前。東京近郊の人口の少ない駅前のような感じだ。

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駅前にパチンコ屋がないのが、気持ちよい。

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