ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(31)紀勢本線に乗る。

和歌山駅反対側ホーム。電車が出た直後か、客の姿が見えない。

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和歌山駅、裏側から見える顔。駅前の正面とは違った顔の形。ここにも進学塾の看板が出ていた。

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  • 特急くろしおが入って来た。モダンな特急だ。

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車内もモダンだが、乗客は少ない。

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紀勢本線紀伊半島をぐるっと1周して、紀州と伊勢を結んでいる。半島の南端、新宮を中間点として、和歌山から新宮まではJR西日本が管理し、新宮から先はJR東海の管理下になる。紀勢本線の始発駅は和歌山だが、線路は1本に繋がっていて、ホームに入って来た特急は大阪駅始発だ。特急によっては京都始発もある。京都から大阪を経由して、ずっと先の白浜、新宮まで行っている。主要幹線だから中央本線同様に複線になっている。誇るべきは日本の鉄道。日本国有鉄道

入線してきた特急黒潮は、中央本線の特急、あずさ、かいじ同様にモダンで、新型車両。コロナで人流は激減しているが、コロナが無ければ、この夏休み期間、沢山の乗客で溢れかえっているに違いない。ホームで乗車待ちをしていた人も数人、車両の中もパラパラだ。JALの飛行機内よりも疎らな感じだ。政府が県境を跨ぐ人流を止めている以上、やむを得ないことだ。

和歌山駅を出ると直ぐにも車掌がやってきて、キップの改め。スイカカードを提示し、田辺を告げる。「紀伊田辺ですね。紀伊田辺に着いたら、このカードで精算して下さい」と言って、通り過ぎていく。田辺は確かに京都にもあるが、この線に乗って田辺と言えば、紀州の田辺以外にはないと思うが、車掌の習性として常に「紀伊田辺」と口に出しているのだろう。去年四国の西条に行ったが、駅名もそうだったが、町の人は律儀にも「伊予西条」と言って、広島の西条市と明確に区別していたが、この田辺についても同じような郷土愛のようなものもあるのかも知れない。

最初の停車駅は海南市で、ここを過ぎると右手に太平洋が見えて来る。直ぐ目の前には綺麗な海岸線が曲線を描いている。ご丁寧に車内放送まで窓の風光明媚をPRしている。紀州の海岸線は観光資源の売り物だ。右手にばかり気を取られていたら、車内放送で次の停車駅、有田を案内する。ああ、紀州ミカンの産地だ。席を左側に移動し、山並みを眺める。波を打つような山並み。まだ8月でミカンは色づいてはいないが、10月、11月になったら、山の斜面の段々畑はオレンジ色に埋まるだろう。去年の11月、伊予の八幡浜へ行ったが、天を突くような見事な段々畑にミカンなのか伊予間なのか、段々畑はオレンジ色に埋まっていた。席を右左移動している内に目的の紀伊田辺に近づいてきた。

 

和歌山郊外の田園地帯。海は直ぐには見えない。

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最初の停車駅、海南市を通過。

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海南市を過ぎ暫くすると右手に紀州の海が見えて来る。

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自然が多く残された綺麗な海だ。

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