ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(40)古座・田原の海岸線。

座川も僅か数分で通過する。

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古座川を過ぎると再び海辺に出る。後方の岬が潮岬方向だ。

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先端部は大島で、その先端辺りにトルコ記念館がある筈だ。

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田原の海辺に出る。ここは又串本町になる。

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紀伊半島最南端部のこの辺りの海岸線は起伏に富んでいる。吉野熊野国立公園に相応しい眺めだ。日本一の清流古座川と言ったら、四万十から苦情が出るかも知れない。四国四万十も四万十ブルーと呼ばれるくらいに水は澄んでいて、甲乙つけ難い。一昨年四国巡礼でこの川を渡った時は、台風の影響で川は増水して、灰色の濁流が堤防から溢水する程に危険な状態だったが、40年ほど前、予土線に乗って宇和島から高知中村に出た時は、幾つものトンネルと、幾つもの鉄橋を渡り、四万十の汚れのない川筋に感激した。今日の古座川は鉄橋で通過する僅か1-2分の眺めで、40年前の四万十程の感動はなかった。

 

この辺りの景色の美しさは起伏に富んだ海岸線にある。そのどこもコロナ禍故か過疎なのか、海辺、磯部には人の姿も無く、どこか遠い映画の世界の中の映像のようにも見える。昭和か平成かの大合併の話し合いが上手くいかなかったのか、古座川のある辺りは古座町で、川を渡った先は又串本町になる。この辺りは田原・荒船の海岸で、荒船には国民宿舎もあって、もし可能なら泊まりたいと思っていたが、コロナで休業中だった。周参見も荒船も、国民宿舎はどこも休業だ。

 

この串本町田原には海の浜辺だけでなく、これから脚光を浴びるかも知れないロケット開発、打ち上げ基地がある。スペースポート紀伊で、ここは以前関西電力原子力発電所建設の為広大な土地を買い占めていたのだが、福島原発事故以降、新規原発の建設はほぼ見込みは無くなり、関電としては無用の土地となった。そこで県に無償の払い下げを行い、この場所を民間のロケット開発業者が利用することになった。この先ロケットの時代がやってくる。紀伊半島の中でも最も過疎な地区が、最も最先端のロケット打ち上げで近い将来脚光を浴びることになる。入り組んだ磯部と今は無人の浜辺。20年ー30年後には、この辺りの光景はどうなっているだろうか・・。今と変わらぬ浜辺だろうか・・。

 

荒船海岸。

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ここの国民宿舎もコロナで休業中だった。

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この近くにスペースポートと言うロケット打ち上げ基地ができた。事業が成功すると良いが・・。

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田原、荒船を過ぎると、次は太地だ。

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