ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.1(月・晴れ)総選挙こもごも。維新の大躍進、立憲の大後退。安倍の呪詛。

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総選挙の結果が明らかになった今朝、悲喜こもごもが駆け巡った。盤石の強さを誇った自民元幹事長の石原が破れ、比例にも救われなかった。元幹事長とは言え、元々党内では影が薄く、裕次郎を支えた石原軍団も去年軍団長の渡哲也が死んでから、空中分解し、支えが無くなった。比例でも救済されなかったとは、哀れなものだ。4年後、頑張る気力が残っているかどうか・・。

もう一人の無残な姿。大阪に維新の大旋風が吹き荒れ、巻き添えを食った形の辻本が小選挙区でも比例でも落選し、タダの人となった。国会であの威勢のよい啖呵が聞けなくなって、安倍元総理も淋しかろう。テレビを見る側の人間としては、芸人が一人姿を消して、画面も静かになり、刺激も少くなったか・・・

岩手の古老、小沢も27歳から守って来た連続当選を今回は負ける。漸く比例で救われたが、小沢王国の終わりの始まりか・・。いつまでも代議士業を綿々と続けていることに選挙民が反旗を上げたか・・。いい加減に歳を考えた方が良い。同輩の中村喜四郎。茨城で選挙区も比例も破れ、タダの人となった。野党連合の狼煙は幻と消えてしまった。

その野合を回避し、独自の戦いを挑んだ維新が大勝利。議員数を3倍に増やし、第3党に躍り出た。自民と立憲が減らした議席数がそっくりそのまま維新に移した感じだ。特に大阪は圧勝。全選挙区で勝利。公明の4人と分け合った。自民、立憲の入り込む余地は全くなし。

無残なのは立憲の大敗北。公示時点から14人も減らし、99人になってしまった。今次選挙は本来は追い風で、安倍政権、並びにその後継に攻撃すべき材料は数多あったのだが、全く有効に使えず、右へ習えの補助金大盤振る舞いの合唱合戦。知恵がないというか、誰の作戦に乗せられたのか、選挙の戦い方ではなかった。選挙がイメージ戦争の一形態を忘れている。党首も幹事長も頭の悪さを露呈した結果の今日の結果だ。こんなことでは何時まで経っても万年野党。党首も幹事長も即刻代わった方が良い。

今回も前回も野党、立憲が勝てない理由をトップ自体が理解していない。それは安倍の呪詛、呪いだ。総理在任中の7年半の間、あの立憲が、あの民主が、と何回立憲を腐し、二言目には、そんな時代に戻っても良いのか、と、揚げ足取りの誹謗中傷に最大の精力を傾けた。野党やマスコミはモリ加計問題で安倍が何回虚偽答弁したかあげつらうが、そんなことより、本来すべきは自党が安倍の口撃により、如何に評価評判を落としたか。それを正しく計算すべきだ。7年半の口撃は御党にとって致命的だった。国民の間には、立憲民主と聞いたら、マイナスイメージしか浮かばない。こんな政党には国の将来を任せられないと。安倍は国民からデフレマインドを無くすことはできなかったが、代わりの国民に立憲民主の負のイメージを植え付けることに成功した。

立憲、民主はこの点を正しく分析し、マイナスイメージを国民の間から払拭するにはどうすべきか、又、逆に自民にマイナスイメージを植え付けるのはどうすべきか、緻密な分析と、方向転換を進めるべきなのだ。それが出来ないとなると、後30年は野党のままでいると良い。安倍の呪縛から解放されない限り、御党への将来は無いと思え。

 

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