ちゃおチャオブログ

日々の連続

函館の三日間(29)大沼はラムサール条約湖。

大沼国際セミナーから自転車で約15分、湖沼地帯の中心部にやってきた。

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もう殆ど駒ケ岳の裾野に近い場所だ。

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ここはラムサール条約に登録されている湖沼だ。

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コロナが無ければこの季節、沢山のボートで賑わっていると思うのだが・・。

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長万部と書いて「オシャマンベ」と読む。アイヌ語のオシャマンベを漢字に表したのだ。自分にはアイヌ語は全く理解でずその意味も分からないが、アイヌ語と和語の語音の違い程度は分かる。アイヌ語は土地の名前に多く残されているが、川とか山、この大沼湖のような自然の造形は案外少ない。この大沼にしても駒ケ岳にしても最初から和語だ。アイヌ人は元々は自然を大事にし、山や川にも当然アイヌ語の名称があったと思うが、そうしたアイヌ語の名前は明治になって継承されなかったのか・・。

 

この長万部の先に原発廃棄物の用地調査に手を挙げた留寿都(ルスツ)村とか、スキーやオーストラリア居住者の多い人気のニセコ町倶知安(クッチャン)町等々、全てアイヌ語だ。以前レンタカーで襟裳岬へ行った時、途中の様似(サマニ)町に富士山を小型にしたような相似形の均整のとれた随分と綺麗な山があり、それ程高そうな山ではなかったので登ってみたが、それは「アポイ岳」という山で、海岸近くにそびえる山頂からの眺めは、ずっと先の襟裳岬までの海岸線、直ぐ下の様似の港、奥に控える日高山脈等々、標高800m程の山だったが、前後ずっと一人の山登りで、随分感動的だった。そのアポイには適した漢字が無かったのか、そのままカタカナ表記になっていた。

 

大沼国際セミナーからは自転車で15分程で多島海のような沼地に来た。途中、遊覧観光船が小島を縫うように島の水路に入って行くのも見えた。このコロナ禍で如何ほどの乗船客がいたのか・・。ざわめきは聞こえてこなかった。この多島海は大沼での一番の景勝地。この湖がラムサール条約に登録されているのは、この多数の小島の水路に渡り鳥がやってきて、羽根を休め、再び又飛び立っていく休憩地になっているからだろう。自然の景勝の多い北海道には、実に沢山のラムサール条約の湖沼が点在している。自分も100名山を登る傍ら、その幾つかの湖沼を見てきた。そのどれも又どこも思い出深い場所になっている。

 

この湖は駒ケ岳大噴火によりできた自然の造形だ。

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ああ、ここには高浜虚子もやってきている。

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ああ、随分お洒落な橋も架かっている。

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太鼓橋と駒ケ岳。良いセットだ。

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