ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.9(月・曇り)ロシア敗戦記念日。独ソ戦と、ネオナチは誰か? それはプーチンだ!

 

10連休明け後の初日の今日、東証、今までのマグマを一気に吐き出したかのように、下げに下げる。昼前にはやや回復の兆しも見せたものの、後場に入ってズルズルと下げ、最後は682円安の26,319円。現在NY先物も大きく下げていて、明日にはこの26,000円も割り込むかも知れない。

 

今日はロシア勝利の先勝記念日、イヤ、敗戦記念日弁証法で有名なヘーゲルは、人間が過去の歴史から学ばなかったのが、これまでの歴史だ、との名言を残しているが、今のロシアプーチンを見ていると、それが全く当てはまる。

ウクライナ・ゼレンスキーがネオナチで、ウクライナ市民が苦しめられている。その同胞であるウクライナ人をネオナチから解放する為にウクライナに侵攻した。これは正義の戦いであり、解放、回復の為の軍事行動だ、と。

 

80年前、ドイツに同じようなことを言っていた独裁者がいた。ナチスドイツのヒトラーだ。当時、旧ロシアが革命によって、新生ソ連が誕生して間もない頃、この共産主義は優れた思想であり、人々、国民を幸せにするものだ、と、その共産主義思想を各地、各国に伝播しようとした。共産思想の輸出だ。インターナショナル共産思想に傾倒し、かぶれた日本人も多数いた。それ以上に欧米の市民の間に浸透して行った。

 

ヒトラーは我が神聖ローマ帝国の継承者が共産主義者、赤化思想に乗っ取られ、1000年帝国が亡くなることを恐れた。そこでこの共産主義者を撲滅すべく、ソ連に侵攻した。独ソ戦の始まりだ。この戦争は世界を巻き込み、アジアでの戦死を含めれば、5000万人からの将兵、市民が死亡した。ソ連では2700万人が死んだと言われている。第一次世界大戦を数百倍する過酷な戦争で、日本には人類で初めて原爆も投下された。

赤化思想の浸透を恐れたヒトラーがその総本山モスクワを解体すべく始まった戦争だが、これだけの犠牲を払わなくても、赤化の波は抑えられた筈だ。現に米国はRedScare,RedPurge で国内の共産主義者を排斥し、国が赤く染まることを阻止した。現在多くの国で、共産党は非合法となっている。

しかし、その当時のヒトラーには共産思想とナチズムは相いれない不倶戴天の敵で、力で潰さなければならなかった相手と思えた。既に英仏と戦っていて、ここで更にソ連相手に戦争をおっ始めるには、政権内部でも反対があったと思うが、ヒトラーは独裁者で、自分の意志を押し通した。結果、ナチスドイツは敗北した。

 

歴史の教訓は独裁国家、独裁者は最後は敗れるということで、過去の歴史の中ですべての国家、全ての独裁者はその宿命から逃れなれなかった。

プーチンは独裁者の道を歩んでいる。丁度80年前にヒトラーが歩んできた道筋だ。ヒトラーが赤化を極端に恐れ、敵視し、ソ連に攻め込んで行ったように、プーチン共産国家、ロスキミールに相いれない西側自由思想、それが恰もロシアの国家解体につながるもの、ロシア国家が西側によって破壊されるものなら、先にその手先であるウクライナに攻め込み、危険の排除をしなければならない。ゼレンスキーをネオナチと誹謗し、この軍事行動は国家を守る戦いだと。

 

80年前のヒトラーと今のプーチンは、裏返しのそっくりさんで、瓜二つだ。二人とも独裁者だから、国家は意のままになる。今日の赤の広場での軍事パレード、特別軍事行動から、西側諸国を相手にする「戦争」と宣言することも可能だったが、物理的にそれは言えなかった。ヒトラーソ連に侵攻した時は、英仏との戦争に勝っている時であり、その上げ潮状態で攻め込んだ。しかし、今のウクライナ戦線は、西部戦線異常あり、で、ロシア軍の敗色は日々高まってきている。物理的にこれ以上の戦争拡大はできないのだ。だから、同盟国を巻き込むこともせず、今日のパレードにはベラルーシからもチェチェンからもシリアからも北朝鮮からも中国からもどこの代表も参加はしていなかった。どこの同盟国も敗戦国で一緒にされるのは嫌なのだ。どこの国もプーチンの負け戦さには参加しない。

 

今日のプーチン、実に淋しいものだった。出る出ると言われた終末指令機、大型イリューシンも飛ばず、毎年見られた戦闘機飛行隊も飛ばなかった。オープンカーに乗っていたショイグも冴えがない。オーラの失せた普通のオジサン、高齢者に軍服を着せたようなものだ。プーチン演説前の軍人行進もオモチャの兵隊のようだった。チャイコフスキーのじゃなくてプッチーノンの歌劇の中のオモチャの兵隊行進のようだった。4時4分から始まった12分間の演説、自己弁護と社会の欺瞞、生まれながらにしてのプロパガンダ。今日がプーチンの最後の演説になる。これからは坂を下り落ちて行く。残虐非道な大量殺人者、お前がネオナチだ! ヒトラーのように自決でもしてくれたら、世界の多くが喜ぶ。早く自決せよ! 世界はお前に死を許す!