ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国観音霊場巡り(3)川崎上空から横浜へ。

さて離陸だ。台風の影響で雲が多く、今日は富士山は見えない。

 

飛びあがった。眼下は鎌田、羽田の工業地帯だ。

 

これは多摩川河口か・・

 

川崎工業地帯だ。

 

 

以前は離陸直前の機内アナウンスで、着席ランプが消えるまで電子機器の使用はお控えください、との案内で、カメラの使用を控えていたが、考えてみたらカメラは電波を発する機器ではなく、単にズームとかピント合わせに単3電池を使用する機器にしか過ぎない。それに気付いて数年前から離発着の際もカメラを使用することにした。そこで最近は離発着時のドラマチックな景色も撮ることが出来るようになった。

以前も思ったのだが、羽田と富士山は案外近い位置にある。冬の空気が澄んだ日など、滑走路に向かう機の窓から大きく真っ白な富士山を見ることができた。葛飾北斎の富岳三十六景には、神奈川沖からの浪裏に凛として映える白銀の富士が描かれてるが、この羽田からもそれ程近い位置なのだ。だが、今日は台風の影響で、雲も多く黒鉄の富士は見ることはできない。

離陸した機は真っすぐ西に向かう。眼下は羽田沖だ。低い高度からだから良く見える。中小企業の多い大田区埋立地には沢山の工場群が重なっている。嘗ては産業立国の日本。アジアには工業国は日本しかなく、中国も韓国も台湾も皆これから発展する中進国だった。日本のこの地位は揺るぐものではなく、世界は日米が指導すべき、二大国の半分を占めていた。

どこでどう歯車が狂ったのか、米国は先に進み、世界の中で日本だけが置いてけぼりを食って、低迷の30年が始まった。眼下の工業地帯も新陳代謝が遅れ、海外からの追い上げもあって四苦八苦している。世界に冠たる京浜工業地帯も今は色あせ、世界の先端企業と呼べるようなものはここにはなく、殆どの煙突からも煙は上がっていない。あれ程元気づけられた高炉から吹き上げる黒煙も今は休止か煙も見えない。過去40年見続けてきた眼下の光景。この先、後何回見られるか・・。

 

  • 川崎臨海工業地帯。

     

  • 大黒ブリッジも正面に見える。

     

    生麦の辺りか・・、もう横浜だ

  • ああ、横浜港みらい地区だ。ランドマークも見える。