ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.21(金・晴れ)過去最大の貿易赤字、半年で11兆円超の持ち出し。

 

 

ドル円が昨日から150円台に乗せ、定着しつつある。と言うか、150円は一つの通過点で、この先更に170円、200円と下落していく途上にあるのか・・。

昨日発表された9月までの半年間の貿易収支、過去最大の赤字幅で、11兆円を超えてしまった。円安が大きく影響し、このまま行ったら年間の赤字幅は20兆円を軽く超えてしまう。日本の国家予算110兆円の何と2割が失われる形だ。

尤も日本は債権国で、海外に多くの債権を持っていて、貿易外収支では半期で5兆円位は稼ぐから、トータルしたら年間では10兆円位の国富流出で収まるか・・。それにしても日本が年々貧乏になって行くことには変わりない。

昔だったら円安になれば、貿易会社が儲かって、輸出も爆発的に伸びて、直ぐにも貿易

赤字を脱出したのだが、今は生産工場の海外移転が進んで、円安だからと言って、製造会社が潤う訳ではない。円安の結果、輸入物価が高くなり、持ち出しは明らかだ。エネルギー高と相まって、半年間の輸入額60.5兆円は対前年44%増しだ。一方の輸出額は20%増の約50兆円。もしもドル円が150円ではなく、100円だったら、貿易収支は逆転しているだろう。

この処、黒田日銀総裁が連日国会でやり玉に上がっているが、強情な総裁、金融緩和、マイナス金利を一歩も引かない。強情な黒田は未だに円安は国全体でみればプラスに作用している、と言い張っている。お陰で、今なおマイナス金利をやっている国は日本しかいない。最初に導入したスエーデンはもうとっくに止めている。

 

この30年、日本の物価も賃金もフリーズしたままで、今では周辺国よりも物価の安い国になっている。外国からお客さんがいっぱいやってきて、安い日本にいっぱいお金を落としていくのは嬉しいことだが、同時に土地や資産が切り売りされて、外国に持っていかれる。あの名門プリンスホテルシンガポールのファンドに嘘みたいな安値で叩き売られた。企業の財産は堤だけのものではない、国民共有の財産だということを堤は忘れている。

亀山ブランドのシャープも台湾企業に身売りし、その台湾ホンハイは熊本に再上陸。再上陸に際しては日本政府も投資額の半分を持つ。それに気を良くしたホンハイは熊本以外にも更に工場の新設を目論んでいる。一体、嘗ての日本はどこに行った!もうMITIは解体されたのか!