５日間にわたって開かれた中国共産党大会。明日の閉会を前に、指導部人事が確定した。習近平総書記、６９歳で、党の定年６８歳を既に超えているが、その定年制を特例にし、この先５年間の続投が決まった。２期１０年のリミット制度も無くし、合計１５年総書記の座に収まることになる。毛沢東の長期政権に並ぶことになる。
彼の盟友とも思われた首相、李克強、外務トップの楊ケッキ、劉鶴等々、党内序列上位の重鎮が一気に退任し、いよいよ習の一人天下になった。この先５年間、プーチンや毛のような絶対独裁者の道を歩んで行くのが見えてきた。何をするか分からない中国。中国が国際社会に反旗を翻せば、ロシア以上の大混乱がこの地球上に及ぶだろう。
一本立ちは不安定で危うい。三立、３本で立つのが安定する。中国故事にある鼎も三脚で、安定を意味する。中国人が中国の故事を忘れ、危険な道に向かっていくのか・・。ウクライナ戦争と違って、台湾は直ぐ隣国だ。習が危険な道を選択して行けば、日本も大きな火の粉を浴びることになる。困った強国が、困った方向に向かわなければ良いのだが・・。
