ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.31(月・晴れ)ソウル将棋倒し死者154人。

 

 

ハロウィーンの前日の昨日、ソウルの繁華街で大惨事が発生した。韓国ではどう呼ぶか知らないが、テレビではしきりに群衆雪崩と言っているから、或いはそういうように呼ばれているのかも知れない。日本では典型的な将棋倒し。欧米ではドミノ倒し。どちらも立っている駒の一つが倒れると、連鎖的に次々倒れて行くことで、これで最も有名になったのは、今から50年前のベトナム戦争で、ベトナム共産主義によって赤化されると、アジアの周辺国が次々共産国家になり、ベトナムでストップしなければならい、というドミノ理論だ。しかし現実は米国が考えた様には事は進まず、結果的にラオスカンボジアと周辺国の一部は赤化した。ドミノも将棋も雪崩も、一度発生すると、ストップは掛けられない、ということだ。

20年程前、日本でも同じような圧死事故が明石の歩道橋上であったが、それは駅から来た花火客の群衆と、花火を見終わって駅に戻る群衆が橋の上でぶつかり合い、にっちもさっちも行かない状況の中で発生した。皆圧迫され、呼吸困難となり死亡したが、それでも10数人だった。ソウルの154人は稀に見る大量で、多分世界記録を作ったことだろう。ギネス並みの大事故だった。

混雑する中で他人数の人と人がぶつかり合えば、こうした事故は起こり得る。学校での惜しくらまんじゅうでも犠牲が出た場合もあった。だから、行政としてはそういう事が起きないよう、混雑地点は一方通行にして、人の流れが衝突しないように避けるべきで、今日の渋谷でのハロウィーン、DJ警察も一定の場所ではそうした流れの淀みを作らないようにしているだろう。

ソウルからのテレビ映像を見ていると、ここでの将棋倒しは、人々は同じ方向に進んでいたようだが、歩行が止まり、人の波は前後に泳いでいた。数百人の全員が前に泳いだり、後ろに泳いだり。その波が次第に合わさって、波が大きくなり、崩れてしまった。音楽にシンコペーションがあり、オーケストラを指揮する指揮者がいて、音が合わさるように、この現場では、自然現象として人の波が合わさった。日本人の女性二人が犠牲になった。19歳と26歳、二人とも留学生で、将来の夢を抱き韓国に渡った。こうした事故に巻き込まれ、夢半ばで敗れたが、無念だろう。