ここの所、東京地方では秋晴れが連日続く。湿気も無く、気持ちよい毎日だ。足が萎えて遠くへは出かけられないが、野川だったら毎日の散歩コースだ。野川の表庭とクジラ山の裏庭。表の庭と裏の庭を交互に散歩し、新たな日々の発見もある。暖かいのか、紅葉はまだ遥か先で、1割程度。今は10月桜が満開だ。
日曜日の今日、バーベキュー広場は沢山の人で賑わっている。コロナや不景気など、どこかへ行ってしまったようだ。再来週には孫家族もやってきて、自分達も彼等と同じように、秋の行楽を楽しむ。小市民の小さな楽しみ。贅沢だ。毎日仏にプーチンの征伐、ウクライナの平和を願っているが、仏は一向に聞いてくれない。アンネがアムステルダムのアパートの屋根裏部屋で毎日神に救いを祈っていたが、神は答えてくれなかった。
チャールズダ―ウインは70前半で死んだが、ロンドン郊外の邸宅の周辺には気持ちの良い林があった。晩年、その林を毎日散歩し、彼はそこをSandWalkと名付けていた。落ち葉を踏む足音が砂浜を歩く音のように聞こえたのだろ。自分は既にもうダ―ウインの没年を越えているが、毎日野川を散歩し、150年前のダ―ウインを相応しながら歩いている。ウクライナの悲劇を想うと、本当に贅沢な毎日だ。