ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.20(日・曇小雨)宇宙ロケット連続の失敗。

 

 

技術立国であった最近の日本にその信頼性が揺らいでいる。先月のイプシロン打ち上げ、過去7回も連続成功で、安上がりロケット開発で、軽量型ロケットの日本の救世主になるかと思われていたが、残念ながら、主要部分ではなく、端の部分、姿勢制御とか、通信機能のフレンジの部分に不具合があり、打ち上げは失敗した。

 

JAXAは宇宙開発事業の日本の最先端集団で、その方面の頭脳を集積しているかと思っていたが、実態はどうもそでもないようだ。先週は、米国月探査衛星、アルミテスのロケットに同乗して、日本の小型衛星も一緒に月に向かったが、その日本初の月衛星が、又何等かの不具合で、月への着陸が危ぶまれている。原因は些細なことであるが、不可欠な事で、太陽光を受けるパネルが上手く太陽の方向に向かわず、従って電力を供給できないことが原因のようだ。小型化、軽量化で、極力無駄な部品は排除し、切り捨てる考えのもとに開発されたと思うのだが、そこにはFale Safe という発想が欠けている。 バックアップシステムは 不可欠だ。

 

何か一つの部品がダメになった際、その部品は全体の運動を左右する絶対的に重要な部品であるなら、それがダメになった時の次善の部品を用意すべきだった。この太陽パネルが使えなくなったら、最小の固定電池を装備して置くとか、よしんばそれが無駄になたっとしても、そうした工夫をしておくべきだった。 何か不具合が生じた際の バックアップの必要性。

 

一発勝負で何から何まで上手く運んで、上手に打ち上げが完了すればそれに越したことはないが、ここ2回の連続失敗を見ていると、宇宙開発の思想の中に、無用の長物になるかも知れない代替品組み込みの発想がなかった。だから、見苦しい日本の連続失敗を世界に晒すことになった。技術大国日本のラベルが世界に通用しない状況を作りつつある。JAXAには3回目の失敗はもう許されない、との決意の元に、最善の努力をすべきだ。