ちゃおチャオブログ

日々の連続

9.7(木・晴れ)漸くの成功、H2A打ち上げ。

 

これで長いトンネルから抜け出ることができるのか・・。JAXAは今日内之浦から打ち上げた三菱重工製、H2Aの打ち上げに成功した。JAXAは過去何回も打ち上げ失敗や実験中の爆発などを繰り返し、評価は地に落ちた。JAXAという組織上の問題があるのではないかと疑っていたが、所長は責任も取らずそのまま留任していた。安倍元総理、森五輪組織委員長から始まる、組織のトップの無責任体質が、こうした下部組織にまで蔓延し、いよいよ日本の衰退が始まったかと危惧していたが、今日の打ち上げ成功は、そうした杞憂は取り敢えずは飛ばしてくれた。

 

問題は新型ロケットH3だ。前回H3初号機の打ち上げは見事に失敗した。2段目の燃料タンクに引火せず、僅か10数秒で太平洋上に落下した。惨めな失敗だった。その前段機のH2は元々失敗は少なく、H2の成功率は90%以上で、世界でも高く評価されていた。H3も当然にH2を引き継いで、成功するものと信じられていた。それが全く信じられない初歩的ミスで、「エンジンに点火せず」の不祥事が起きたのだ。当然にJAXA所長、プロジェクトMgが責任を取るべき問題だった。

 

しかし、今日の成功で、そうした責任論は後ろに後退し、又日本的な有耶無耶の中で責任は誰も取らずに、八方円満に従来通り進んで行くのだろう。だが、今日の打ち上げは月着陸への第一歩に過ぎない。インドの後塵を拝したとは言え、米ソ中国インドに継ぐ、世界で5番目の月着陸を目指さなくてはならない。本来日本はインドよりも先に月に着陸していた筈だったが、着陸時失敗し、月に激突した。同じような失敗でつい2週間前にもロシア機が激突した。インドは初の月探査で、難しいと言われる南極のエリアに上手に着陸した。見事な技術力だ。インドが成功して、日本が失敗する訳には行かない。凡そ5か月、半年後に行われる月への軟着陸。JAXA技術陣の真価が問われる処だ。