ちゃおチャオブログ

日々の連続

1.7(日・晴れ)老衰死。

 

二日ほど前、写真家の篠山紀信が老衰で亡くなった。84才。老衰死としたら案外若い年齢かと思ったが、訃報録をみると80歳代の人も少なからずいる。関東では余り知られていないが関西舞台のお笑い芸人坂田利夫も去年の暮れに老衰で亡くなった。83才。3月には大江健三郎が89才。

 

80歳代ではないが、去年から一昨年にかけての有名人、11月に山田太一90才、作家の三木卓89才、ダークダックスの遠山一94才、バートバカラック96才、建築家磯崎新92才、稲森和夫91才、早乙女勝元91才、俳優の柳生博86才、グリコ森永事件の作家、宮崎学78才、等々、こうしてみると80歳代の死者も何人かいる。

 

人間の自然の寿命。歳を取り、身体が衰え、行動が制限され、食事もままならず、死に至る。ガンや脳血栓で寝たきりの状態になり、チューブや植物人間で命を長たえるよりかは、こうした形で自然に死んで行くのが理に適っている。沼津の姉は90才、義兄は93才。いずれ人間はガンや脳障害にかからずとも、老衰で死んで行くのだろう。5歳違いの直ぐ上の姉は脳障害で長岡の施設で寝たきりの状態が続いている。もう3年になる。家族は大変だ。自分としては時々見舞金、見舞品を送ることしか出来ない。

 

人生はままならない。能登倒壊家屋で96時間ぶりに救出された90歳の過ぎの老女は、同じ家屋で40代の娘を亡くしている。自然の摂理。運命を恨むことはできない。