殆ど扁平なだだっ広い東大阪の上空を通過すると前方に緑が見えて来た。
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大阪城、ビジネスパークの高層ビルも良く見える。
大阪城が真正面だ。内堀も良く見える。造幣局の桜の通り抜けもこの辺りだ。
JAL機の左側座席に座ったお陰で、今まで見たこともないような眼下の景色を楽しむことができた。今度は大阪城だ! 東大阪の住宅やビルの密集した扁平でだだっ広い町の上を通過すると、今度は大阪城の緑が見えて来た。大阪市内で緑らしい場所があるのは、ここだけだ。大阪城天守閣を中心にした大阪城公園。大阪冬の陣の後、徳川方に外堀は埋め立てられたが、辛うじて残った内堀。その内堀を含めての公園だ。
大阪城を空の上からこんな形で見下ろすのは、多分初めてのことだろう。丁度、富士山の真上を飛んで見下ろすような爽快な気分だ。こうして見ると、実際大阪城は大阪の中心にあって、町のシンボルだ。BPOと言ったかOBPと言ったか、大阪で最初に開発された高層ビル群で、半世紀ほど前仕事で大阪に来た時に、この高層ビル群を見た時は驚いた。その時はまだ新宿西口も発展途上で、大阪は流石に商都だけあって素晴らしい発展をしていると思った。その頃はまだ梅田にも道頓堀にも高層ビルは出来てなく、そこは大阪の唯一の高層ビル群だった。
大阪城公園に隣接してそのビル群が見えてきて、ああ、そうそれは10年程前か外国航空機で羽田からタイへ飛んだ時、何故か伊丹で乗り換え連絡リムジーンで伊丹から関空まで大阪市内を縦断し、その時、バスの中からは大阪城は見えなかったが、この高層ビル街を見て、その時の光景を思い出した。
大阪城へは過去数回来ていて、随分昔になるが一度だけエレベーターで最上階の天守閣まで登ったが、当時は今見るような高層ビルもなく、先刻飛行機の上から見たような扁平な街並みが広がっていた記憶しか残っていない。大阪城を真上から眺めていて、そんな過去の思い出を探っているうちに、直ぐにも通り過ぎ、大きな淀川に差し掛かった。